
メガ・シャークを倒したデビー・ギブソンとメガピラニアを屠ったティファニーが頂上対決。
互いに蛇、鰐という“使い魔”を従えた代理戦争。
80年代音楽界とでっかい動物映画を制するのは果たして…。見届け人はミッキー・ドレンツ。
「メガ・パイソンvsギガント・ゲイター」(2011年/メアリー・ランバート監督)
先に言っておきますが、押しも押されぬサイテー映画です。
デビー・ギブソンは環境保護活動家。と言っても大事にしているのは蛇だけのようで、生態系とかには無頓着。
今日も助手を連れて金持ちの家に不法侵入。ペットのパイソンを盗み出して「さあ、自然にお帰り」。
放した先はエバーグレイス国定公園。そこは自然じゃねー!
ってな事を繰り返すうちに外来種大繁殖。育ちに育ったパイソンは絶滅寸前の鰐を踊り喰い。
このエバーグレイス国定公園の守り人がティファニー。結婚を目前に控えた自然保護監察官です。
このままでは鰐が! ようし、蛇狩りよ!
反発するデビー。あ、あたしの蛇ちゃんに何するのよ! 蛇は食物連鎖の頂点よ。鰐が減ったのは自然のバランス。何も不思議なことじゃないわ。
ひとつの事しか見えない人間がいかに危険な存在か良く分かりますね。
結果、蛇ハンターはパイソンに返り討ち。その中にはティファニーの婚約者も!
よくも私のダーリンを…見ていなさい、蛇という蛇を根絶やしにしてやるわ。でも、どうやって…。そうだ、鰐よ、鰐を巨大化させて蛇と戦わせればいいのよ。
思考回路がショートしたティファニーは没収した違法ステロイドを鶏肉に仕込んで鰐餌付け。
すくすくと育つ鰐。しかし、鰐の卵を丸呑みしたパイソンも更に育って互いに怪獣化。
公園整備のための資金を募るチャリティー会場(特別ゲストにミッキー・ドレンツ)に鰐軍団と蛇軍団が仲良く襲来。
目の前に惨事が迫っているというのに、ティファニーとデビーは互いの肉体的欠陥(「デブ!」「貧乳!」)をあげつらって罵りあい、キャット・ファイト(誰得なサービスなんだ?!)。
日本で言えば、松田聖子と中森明菜が取っ組み合いしているような感じでしょうか。
果てさて、このサイテーな(その割に被害甚大な)喧嘩の行く末は…。
まあ、それなりに溜飲の下がるオチにはなっています。
御用とお急ぎでない方はどうぞ。
※参考:「え、遠近法って知ってるか? メガピラニア」→2012年1月29日
「喰えない…。メガシャークvsジャイアント・オクトパス」
→2012年8月5日