デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

ちょいとお気に入りの長台詞:其の参 アラビアのロレンス

イメージ 1

 

『もうここには戦士は必要ではなくなった。私達は協定を進めます。老人の仕事です。若者は戦う。戦いの長所は若者の長所、勇気と未来への希望なのです。しかし、老人は平和を作る。そして平和の短所は老人の短所、つまり不信と警戒心なのです 

 

ちょいとお気に入りの長台詞、最後は、

 

アラビアのロレンス

(1962年/デビッド・リーン監督)

 

からファイサル王子(アレック・ギネス)の台詞を。

 

実はこの台詞、邪魔になったロレンスを厄介払いするための綺麗ごと(自分たちを卑下しているだけ)なので、何言ってんだこの老獪爺!(笑)なのですが、前後の話を横に置いて台詞だけ単独で観ると、実にいい事言っています。

 

原文はこちら↓

 

There's nothing furtherhere for a warrior.

We drive bargains. Oldmen's work.

Young men make wars andthe virtues of war are the virtues of young men;

Courage and hope for thefuture.

Then, old men make thepeace.

And the vices of peace arethe vices of old men; mistrust and caution.

 

本作、初見はテレビでした。正直、あまり面白いとは思わなかったのですが、後年、今は亡き東劇70mmスクリーンで観た時に己が怠惰を恥じました。

 

広がりたいだけひろがる砂漠の彼方から蜃気楼のように現れるオマー・シャリフ。陽炎に揺れる黒点がやがて(駱駝に乗った)人の形に…。

 

イメージ 2

 

嗚呼、この映像をテレビの画面で観てつまらないとか言い垂れていたのか、俺は…。


イメージ 3←ランキング投票です。よろしければワンポチを。