『確かめなきゃ。この手が何のためにあるのか。
君が言うとおり、他人の手は 僕を 傷つけるかもしれない。
僕の手が 他人を 傷つけるかもしれない。
つないだ手は いつか離れてしまうかもしれない。
綾波 でも僕は それでも 君と
もう一度君と手をつなぎたいんだよ』
『こういう時の顔 この顔で 合ってる…?』
1994年の連載開始から20年。遂にエヴァが完結しました。
「新世紀エヴァンゲリオン/Volume14旅立ち」
(2014年11月26日初版発行/貞本義行著)
長かったなあ…(遠い眼)。
旧劇場版をトレスする展開を見せながら、庵野チックな子供っぽさと閉塞感を廃し、「気持ち悪い…」の代わりにその後の世界のシンジを描いて心地良い着地を成功させています。
ある意味、王道と言っていい終わり方で、これを20年待ったのか?と言われると「う~む」なのですが、あの「Q」を観た後の「ああ、もう誰でもいいからシンジを幸せにしてやってくれよ!」という渇望は満たされました。
『生きろ。自分の足で地に立って歩け』
『大丈夫よ。太陽と月と地球がある限り』
TV版、旧劇場版、新劇場版、そしてコミックス。何と壮大な“補完計画”。
本作、LAST STAGEの後にEXTRA STAGEとして「夏色のエデン」を収録。
新劇場版のキャラである真希波マリの正体が明かされています。
碇ゲンドウを「ゲンドウくん」と呼び、レイのオリジナルであるユイを知っているかのような発言をし、弐号機の裏コードまで知っていたマリ。
ネットでは何かと議論の的になっていたキャラですが、これで“公式”見解が示されたことになります。
何かこれで一層、新劇場版のハードルが上がってしまったような気もするのですが、大丈夫か、庵野さん。