気が付けばベッドの上。体が動かない。声も出ない。
どこだ、ここは? 病院?何故こんな大怪我をしている? 何に巻き込まれた?
いや、それよりなにより…
俺は誰だ!?
「デッド・アンド・アライブ」(2019年/ロブ・グラント監督)
治療のような事をしてくれる男がいる…医者なのか? 本当に?
隣にストレッチャーがひとつ増えた。寝ているのは女。
やはり大怪我をしたようで、全身包帯。
彼女は口がきけるが、やはり名前は憶えていない。ここがどこかもここに来た経緯も分からない。勿論、俺が誰かも。
俺たちは知り合いなのか? 友人? 兄妹? 夫婦?
医者みたいな奴は何も教えてくれない。君たちがこうなる前の事は知らないとしか。
謎の投薬。得体の知れない食事。暴力的なリハビリ。
些細なことで激昂する医者(に見える男)。
窓もない。建物の外どころか、病室の外がどうなっているのかも分からない。
起き上がれるようになったから、歩ける範囲で動いてみたが…。
これは何だ?
オチは一発ネタなのでバラせませんが、ちょっと引っ張りすぎな気も。
シチュエーション・スリラーという建てつけが「ソウ」の1作目と被るなぁと思っていたら、ロシアでは「ソウ」シリーズとして公開されたそうです。
タイトルは「Пила: Начало」(「ジグソウ ビギニング」みたいな感じ。多分)。
同じ作品とは思えないポスター2種。
雰囲気的に近いのは「10クローバーフィールド・レーン」だと思います。
原題は単に「ALIVE」ですが、オチを知った上で邦題見ると「ああ確かにね」って感じにはなります(因みにカナダ映画です)。
♪生き残るには今、奴から逃げ出せ!
呪われたDoctorから、すぐに逃げ出せ!
(ラウドネス「CRAZY DOCTOR」)
★この中にオチのヒントがある。