デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

歯のついた肛門。 アクア・クリーチャーズ

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『まるで歯のついた肛門ね』

水辺の観光地×傲慢市長×生物学者。この3つのお題が揃えばシナリオなんか寝ていても書けます。

本作のオリジナリティは、“歯のついた肛門”に着目した事、この1点に尽きます。

 

「アクア・クリーチャーズ

2014年/ジェームズ・カレン・ブレザック監督)


ミシガン州シャルルボア。平和な湖畔の町でウミヤツメが大量発生。

本来、人は襲わないはずなのに“空腹は最大のソース”の定理に則り、人間踊り食い。

 
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痛タタタタタタ!

堤防を景気よく飛び越え、湖に。魚を捕食し、人の体内喰いつくして、モルグの排水溝から下水へ。

便器まで遡行して歯のついた肛門が歯の無い肛門へフライングキッス。

 
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ウミヤツメの専門家が事態の収拾に奔走しますが、傲慢市長(クリストファー・ロイド)が「観光客が減るやないか、ボケ!」

 

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ザック・ウォード(右)って絶対誰かに似ていますよね。なだぎ武? おさる?

そうこうしている間に、配管から、下水から、風呂場に、トイレに、湖に。道路を埋め尽くし、家を飲み込み(←すみません。表現に誇張があります)、町は風前の灯。

 

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ジョーズ』をウルトラスケールダウンして、「スクワームの悪趣味さを追加した感じ。

中盤がダレダレで、クライマックスがショボ過ぎるにも程がある、というふたつの欠点を除けば、そこそこ面白く観る事はできます。



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