目まぐるしくメンバーが変わり、何人かは鬼籍に入り、2012年にはリーダー、マーク・リアリが逝去し、それでも尚活動を続けるHR/HMの雄、RIOT。
現在+過去に関わったメンバーは総勢26名。時代によって(ボーカルによって)曲のスタイルも変遷。どのアルバムをマイ・フェイバリットにするかは人それぞれだと思いますが、私は比較的初期のこの1枚。
ファイヤー・ダウン・アンダー/ライオット
FIRE DOWN UNDER/RIOT
独特のハイトーンを繰り出した初代ボーカリスト、ガイ・スペランザはこの作品を最後に脱退(2003年に死亡)。
勿論、ブルージーな中音域の歌唱を得意としたレット・フォレスター(1981-84在籍。1994年に死亡)時代も捨て難いですし、パワーメタルなハイトーンを爆発させたトニー・ムーア時代を最盛期とする事に異存はありません。
レットなら「BORN IN AMERICA」、トニーならやはり「THUNDERSTEEL」がお薦め盤となりますが、私は「FIRE DOWN UNDER」のハードロックの域は越えているがヘヴイメタルには届かない泣きとアッパーが綯い交ぜになった(とりもなおさずマーク・リアリとガイ・スペランザの個性が見事に溶け合った)雰囲気が大好きです。
1曲目は2009年の“THUNDERSTEEL REUNION TOUR”(クラブチッタ2DAYS)でも演奏された『SWORDS & TEQUILA』。
2曲目にタイトルチューン『FIRE DOWN UNDER』。
他にも西部劇のサントラを思わせるイントロに導かれる『OUTLAW』や『ALTAR OF THE KING』など名曲多数。
因みに『FIRE DOWN UNDER』をYAHOOに翻訳してもらったら、「地球の裏側で火がついてください」と訳されました。
何か、いいかも…。