
回を重ねるたびにCGがチャチく、お話がグダグダになっていくシャークトパス・シリーズ第3弾。
「シャークトパスvs狼鯨」(2015年/ケヴィン・オニール監督)
対戦相手が漢字! 何と言う違和感。ってかどう読ますんだよ。ローゲー?
と思ったら吹き替えでは普通に『おおかみくじら』と言っていました。
クジラと言うからには、その体躯においてシャークトパスを凌駕するモンスターが出てくるのかと思いきや、女マッドサイエンティストに改造された野球選手でした。
要するにショッカーの改造人間です。元がスポーツ選手と言う辺り、トカゲロンに近いかもしれません。
しかも、注入されたのはシャチのDNA。おいおいクジラはどこいった?

更に驚いたのは狼の方。何と月の光を浴びて突然変異…ってちょっと待て。狼のDNAはないのか? 月の光は放射能じゃないぞ。
結局、鯨とも狼とも(少なくともDNAレベルの話としては)縁もゆかりもない狼鯨(原題が「SHARKTOPUS VS.WHALEWOLF」なので訳は間違っていません)が誕生…したのはいいのですが、何ですかこのデザイン。
どう見てもディズニーのキャラじゃないですか(特に目)。

対するシャークトパスも当たり前のように陸に上がり、ショッピングセンターをうろつき、施設内で道に迷った主人公に現在位置を教えてあげる(MAPを指差す)人の良さ(?)を発揮。
いやあ、モンスター・バトルの緊張感など微塵もありません(誰も期待してないでしょうが)。
メガヒット・シリーズとして着実にスケールアップしている「シャークネード」にまた水をあけられてしまいました。
でも性懲りもなく「4」を作るようです。コーマン夫妻よ、どこへ行く?