デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

繋がっちゃったよ。 スプリット

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23人格を宿した男に拉致・監禁された女子高生3人。

 

今更シャマランが多重人格ミステリー? いやそこはシャマランというジャンル。安定の迷走、そして驚愕のオチ。あ、そこに繋がっちゃうの。

 

「スプリット」
2016年/Mナイト・シャマラン監督)

 

多重人格モノの基本は、ひとつの肉体に複数の人格。本作のヒネリは占有する人格によって肉体が変化するということ。

 

23人格のうちのひとりが肉体を占拠した時のみ糖尿病になってインシュリンを打たなければならない、なんて所は新機軸かもしれません。

 

23人格が密かに恐れると同時に期待しているのが24番目の人格“ビースト”。それは人間を超えた存在。

 

『そんなものはファンタジーよ。24番目は存在しない』と精神科の女医は断言しますが…。

 

脅威の一人24役(実際に顔を出すのは7-8人ですが)を演じるのは、ジェームズ・マカヴォイ。個人的には「ウォンテッド」の駆け出し暗殺者が印象に残っています。


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拉致られる女子高生のひとり(主役)にアニヤ・テイラー=ジョイ。どこかで見た顔だと思ったらモーガン プロトタイプL-9」モーガン演ってた人ですね。

 

肉体の占有権を得ることを「照明を奪う」と(字幕では)説明していましたが、ここは素直に「スポットライト」と訳してくれた方が分かりやすかったかも。

 

お話は監禁された女子高生と多重人格者の駆け引きと脱出劇…なのですが、途中からあらぬ方向に舵が切られ、ビースト登場でトンデモクライマックスに。

 

終盤まで観て、ああ、これは形を変えたアンブレイカブルなんだな、と思ったら直後にご本人様が(ノン・クレジットで)登場してびっくり仰天。


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何と同じ世界での出来事だったとは…。続編はブルース・ウィリス×サミュエル・L・ジャクソン×ジェームズ・マカヴォイ×アニヤ・テイラー=ジョイの四つ巴戦だそうで(タイトルは「GLASS」)。

 

世界一地味な三部作になりそう。


★ご参考

 

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