デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

悪魔…ではない。 デビルズ・トレイン

イメージ 1It wasn't a bear.(あれは熊じゃない)

Bears don't howl.(熊は遠吠えなんかしない)

 

遠吠え=HOWLが原題。

 

「デビルズ・トレイン」

2015年/ポール・ハイエット監督)

 

邦題からてっきり「ザ・トレイン」と同じ箱に入る、オカルト6割、馬鹿4割なアルバトロス系を想像(期待)しましたが全然違いました。

 

舞台はイギリス。鉄道の車掌ジョー(エド・スペリーアス)は1日の仕事を終えて帰り支度。ロッカー開けたら封筒がひとつ。中身は管理職昇進試験「不合格」通知。

 

落ち込む間もなく、合格した同僚がドヤ顔で「もうひと働きして」と残業指令。

 

泣きっ面に蜂、下痢腹に浣腸で終電車掌。車内販売のエレンの軟派にも失敗してテンションダダ下がり。

 

深い森の中を走行中、何かとぶつかった列車が急停車。確認に出た運転手はそのまま戻らず。コントロールセンターとは連絡つかず、携帯も圏外。

 

“何か”に襲われてひとりまたひとりと餌食になっていく乗客(始末の悪い事に“感染系”)。

 

数少ない乗客はいい感じにステレオタイプのキャラが割り振られてお約束の佃煮(生きるか死ぬかの局面でいつまでも目的地を乗り過ごしてしまった事を悔やんでいるデブ君がお気に入り)。

 

まとまるようでまとまらないエゴの軋轢と「悪魔の墓場」を思わせるエンディングも悪くはないですが、できれば一致団結ハッピーエンドにしてほしかったかな。



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