『大介!お前は何様だ!社会の一員として溶け込もうともせずにヒーロー気取りの上から目線。パペットに乗っているのはお前だけじゃないだろう』
『けど俺のお陰だろう!?みんなが生きてるのは!だったら感謝しろよ!ありがとうって言えよ!認めろよ俺を!認めろ!』
叔父さん、視聴者と民衆の気持ちを代弁してくれてありがとう。
そして、大介。そのブレのなさ、自意識髙い系の頂点を極めた幼児性。押しても引いても折れないメゲない省みない。
ニュータイプヒーローの誕生…なのか?
「revisions リヴィジョンズ/Case 07・真夜中の狂詩曲」
(2019年2月20日深夜放送/平川孝充演出)
総集編を思わせる出だしでしたが、お話は大きく動きました。
今回のキーワードは“大人”。
子供だけのサバイバルも絵になりますが、孤立無援の自治体運営というシチュエーションもなかなか。
自治会あたりの重鎮と思しき文句垂れの老害(キャバクラ経営)にはイララっと来ますが、実はベクトルが違うだけで大介と同じ箱(大介に言わせると「何もしないで守られている奴ら」)。
絶対いそう、こういう爺。これを拡大投影したのが外で「NO WAR」とかプラカード掲げてシュプレヒコールあげているリベラルなプロ市民(こいつらホント脳内お花畑だな)。
『自分達だけが戦ってると思ってるんだろう!
正義の味方面するんじゃない!足元を見ろ!足元を!』
でも状況考えれば可愛いもんです。これが西村寿行だったら、そこかしこでヤケを起こした集団が手当たり次第に女さらって籠城して阿鼻叫喚酒池肉林のフェアウェルパーティです。
皆理性的で良かったなあ。
そして八面六臂の大活躍を見せる渋谷署署長・黒岩。転送当初はここまでキレ者だとは思いませんでした。
区長の企みを阻止し、爺を抑え、ガイを立てつつ大介も潰さず、ミロの体面を保ちながらなし崩しに作戦に協力させる…すげー策士。
特にアーヴのアシストは期待できない(当然、その指揮命令下にあるミロにも多くは期待できない)と判断して独断専行でリヴィジョンズのアジトを大介らに叩かせ、ミロ不可抗力の状況を作った上で援護を依頼するというコマンダーぶりには感服。
《これはあんたに相談せずに勝手にやった事だ。あんたに責任はない。だから上層部にはそう報告した上であいつらを助けてやってほしい!》
あとはこのミッションで大介が変わるのか(折れるのか)、更に何かやらかすのか(メゲるのか)、それでも天上天下唯我独尊なのか(やっぱり省みないのか)。
どっちに転んでもエライこっちゃで楽しみです。