デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【捨てキャラ無し】CONFLICT ~最大の抗争~/第一章 勃発編|第二章 終結編【オールスター殲滅絵巻】

f:id:zombieito:20210703163300j:plain

『組織よりも個人を優先する俺なんか、6代目の器なんかじゃありません』

『鷲尾、器ってのはな、自分で決めるもんじゃねぇんだぞ。…生きて帰ってこい』

写真または映画の撮影において、被写界深度を深くする事によって、近くのものから遠くのものまでピントが合っているように見せる事を「パンフォーカス」と言いますが、この「近くのものから遠くのものまで」を「近くの者から遠くの者まで」に置き換えたら本作になるような気がします。

「CONFLICT ~最大の抗争~/第一章 勃発編|第二章 終結編」(2016年/藤原健一監督)

オールイン エンタテインメント20周年記念作品。

「東京都カジノ計画」の利権争いを背景に、やくざ、マフィア、半グレ、警察、政治家が三つ巴・四つ巴なお話をVシネオールスターキャストで。

日本最大のやくざ組織・天道会。その6代目と目される若頭・鷲尾組組長・鷲尾一馬(小沢仁志)。

f:id:zombieito:20210703163755j:plain


対するは元天道会若頭補佐で、今は東京の半グレ組織東仁連合やマフィア等を仕切る、明神良成(哀川 翔)、そして、天道会と東仁連合を咬み合わせて東仁連合の壊滅と天道会の弱体化を目論む警視庁。

餌は「東京都カジノ計画」。

オールスターという総花的な器の中で魅せる配役の妙と見せ場のバランスが素晴らしい。

組長とかを演らせると精彩を欠く赤井英和も「うだつの上がらない昼行燈」という中村主水的立ち位置にした途端、存在感が右肩上がり。

f:id:zombieito:20210703163838j:plain


赤井とコンビを組むことになったキャリア組の若造IZAMUも(恐らく本人の地であろう)自信過剰ぶりが板についていい感じ。

天道会側のキャラ立ち一番は若頭補佐にして織田組組長の織田征治(的場浩司)。

お勤め中という設定で名前だけ煽って溜めて。第一章ラストでようやく登場(出所)。

f:id:zombieito:20210703163926j:plain


若い時はビーバップなチンピラ感が安っぽくてイマイチ好きになれませんでしたが、今回は良い。

出て来た途端、利権なんか知った事かとばかりに大暴れ。出所の挨拶前に死体の山築いてリターン・トゥ・プリズン。

f:id:zombieito:20210703164014j:plain


あーこの人の活躍をもう少し観たかったな~と思った人が多かったのか、スピンオフ「CONFLICT ~最大の抗争~ 外伝 織田征仁」が2019年に2本、更に「織田同志会 織田征仁」が現時点で第6章まで(名前が征治→征仁に変わっている理由は不明)。

金脈掘り当てちゃったのかもしれませんね、的場さん。

東仁連合側は何と言っても丹波竜二(小沢和義)。

お気に入りらしい義眼仕込んで得物は日本刀(この人もカジノ利権とかどーでもいい派)。

突っ込んで来る車を躱しざまにタイヤを斬りつけてパンクさせるシーンは「おお!」でございました。

f:id:zombieito:20210703164215j:plain


クライマックスには小沢仁志と究極の兄弟喧嘩。

f:id:zombieito:20210703164142j:plain


この2人、マジで喧嘩したらどっちが強いんでしょうねえ。

存在だけが強調されて一向に姿を現さないコスパ抜群のボスキャラが明神良成(哀川 翔)。

最後の最後にようやく出て来たと思ったら、まかかまさかの鉄の爪(思わず声に出して「嘘ぉ!?」と叫んでしまいました)。

f:id:zombieito:20210703164336j:plain


もともと10周年のお祭り企画の打ち上げ花火。1発(2発?)打ち上げて打ち止めとするつもりだったのか、話を引っ張らずキャラの温存もすることなくケリをつけてしまいましたが、2018年に第三~四章、2019年には第五~八章が制作されました。

はてさて、追いかけたものか…。

※半グレの描写が(極道との対比という意味もあって)ヘラヘラと笑いながら人殺し(しかも一般人も女も子供も容赦無し)と激しく胸糞なので、そこだけお含みの上、ご鑑賞ください。



f:id:zombieito:20210609151126g:plainランキング投票です。よろしければワンポチを。

 

 

---------------------------------------------------------------------

★本日7月15日はプロレスラー、ミル・マスカラス(1942~。「マニトウ」に登場する400歳の悪霊ミスカマカスとは別人)の誕生日(おめでとうございます!)

マスカラスと言えば「スカイ・ハイ」byジグソー。この曲が「芸能界逆らっちゃ駄目選手権」極東地区チャンピオン、ジミー・ウォング主演の香港・オーストラリア合作映画「スカイ・ハイ」のサントラ(主題歌)と知っている者は決して多くはない(はず)。

 
★本日のTV放送❶【13:00~BSプレミアム/プレミアムシネマ】 

 ★本日のTV放送❷【13:40~テレビ東京午後のロードショー

 

【妹は枯れ専】死神坊ちゃんと黒メイド #2【+割込ダンス選手権】

f:id:zombieito:20210713094140j:plain

『好き、大好き、愛してます。坊ちゃんしか見えません』

毎回、締めは「ドストレート告白縛り」なんでしょうか。

多幸感MAXです。

死神坊ちゃんと黒メイド/第2話・坊ちゃんと執事と迷い猫」(2021年7月11日BS11放送/山川吉樹演出)

触れたもの全ての命を奪う呪いをかけられた坊ちゃんと坊ちゃんに仕えるメイド、アリスのキツイのに美しい日常を描く新作アニメの第2回。

第1話では腰痛で「病欠」していた執事ロブが職場復帰。

執事歴50年のベテラン。しかも、中の人は芳忠さん。もうこの人さえいればどんな敵が襲ってきても大丈夫な気がします。

f:id:zombieito:20210713094327j:plain

『命尽きるまで、坊ちゃんに仕えますとも』


ただこの人、執事としては超人的働きを見せますが、寄る年波であちこち老化が激しく、特に視力はダダ下がり。

坊ちゃんとアリスと猫の区別もつかなくなっています。

『坊ちゃん、地べたを這わないでください‼』

『それが僕に見えるのか!? 老眼っていうレベルじゃないぞ!』

f:id:zombieito:20210713094430j:plain

『思わず触ってしまいましたが、この感覚は…猫!』


生き残っているのが不思議なレベル。

もうひとり、前回はチラ見せだった坊ちゃんの妹・ヴィオラが本格登場。

f:id:zombieito:20210713094535j:plain


兄をからかい倒すウザナマ娘ですが、憎めません。

訪問禁止の兄宅に来るくらいだからブラコンなのかと思いきや、目的はロブ。

顔見ただけで饒舌ストップ、台詞カミカミ、赤面モジモジで遁走。

f:id:zombieito:20210713094604j:plain

『まさか(妹が)枯れ専だったとは…』


いや、可愛いじゃないですか。

バルコニーで満月を見上げて物思いにふける坊ちゃん。

そこはダンスがうまく踊れなかった坊ちゃんの祖父が、アリスの母親を相手に練習をしたダンスホール

『ぼ、僕たちも踊ってみる?』

『嫌です。…ちゃんと誘ってくださらないと嫌です』

『僕と踊ってくれませんか』

『喜んで』

触れる事の許されないダンスは爆弾解体並みの緊張感(汗)。

f:id:zombieito:20210713094752j:plain


月の明かり(だけ)に照らされて踊る二人のシルエット。美しすぎて泣けてきます。

触発されて緊急企画≪ダンス選手権≫

所謂社交ダンス系で、ダンスそのものが主題になっている作品は除外。あくまでお話の合間に挿入されるダンスシーンで思いついたものをいくつか。

  1. 天国の門…冒頭のカメラが回りまくる卒業式のダンスシーンもダイナミックで好きですが、人のいなくなったホールでクリス・クリストファーソンイザベル・ユペールが静かに踊る短いシーンが好きです(絵になります)。
  2. 「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」…キービジュアルにもなったアル・パチーノとガブリエル・アンウォーのタンゴ。前振り無く、その後の伏線にもなっていない、文字通りここだけのダンスシーンですが、いいじゃないですか、美しければ。
  3. 「ゾンビーノ」:ペット化されたゾンビと飼い主キャリー・アン・モスのキッチン・ダンス。死体でも心は通う。
  4. 「Re:ゼロから始まる異世界生活」…第50話(2期最終回)「月下、出鱈目なステップ」より、スバルとエミリアの大団円ダンス。上手い下手は関係ありません。
  5. 「やはり俺の青春ラブコメは間違っている 完」…第12話(最終回)より、比企谷八幡と平塚先生のダンス。雪ノ下雪乃ツンデレぶりの破壊力が凄まじすぎて滅茶割り喰っちゃいましたが、素敵な別れのダンスであったと思います。

f:id:zombieito:20210713094915j:plain


★ご参考

 

おまけ

今回サブタイの「迷い猫」は坊ちゃん邸に迷い込んだ捨て猫とその家族なのですが、どうして猫(特に黒猫)は巨乳のお姉さんを見ると、ふみふみやお手玉をしてしまうのでしょう。

f:id:zombieito:20210713095042j:plain

左はアリスの胸をふみふみする迷い猫。右は「このすば」ウィズの胸でお手玉するちょむすけ(←こいつは正確には猫ではないですが…)。

 

 

f:id:zombieito:20210609151126g:plainランキング投票です。よろしければワンポチを。

 

 

--------------------------------------------------------------------

★本日7月14日は椎名桔平の誕生日(おめでとうございます!)

「BLACK OUT」「新宿黒社会」(いずれも1995)の頃から好きな俳優さんなのですが、いまいちアタリに恵まれないと言うか、これだ!って作品に出合えていないような…。

本日は2010年のテレビ番組からこちらを。


 

日本から呪怨をデリバリー。 ザ・グラッジ/悪霊の棲む屋敷

f:id:zombieito:20210709165042j:plain

≪東京のある家では、無関係の人間が10人以上死んでいる。担当の中川刑事によると、殺人を引き起こしているのは「JUON」という呪いらしい≫

おっと担当の中川刑事というのは、石橋凌の事ですね。

f:id:zombieito:20210709165320j:plain


ちゃんと繋がっているじゃないですか。

「ザ・グラッジ/悪霊の棲む屋敷」
(2020年/ニコラス・ペッシェ監督)

 

「貞子」の最新作に触れたのに伽椰子の最新作に触れないわけにはいきません。

ちょっと分かりにくい邦題ですが、「呪怨」シリーズの最新作です(製作はサム・ライミ清水崇監督は関わり無し。但し、一瀬隆重はタカ・イチセ名義で製作に参加)。

時間軸は2004年のTHE JUON/呪怨と、2006年の呪怨パンデミックの中間。

始まりは2004年の東京。

f:id:zombieito:20210709165301j:plain

この家が起点。


日本からうっかり呪いを「お持ち帰り」してしまった女性がペンシルバニア州クロスリバーの自宅に惨劇をデリバリー。

その後、その家に関わってしまった二組の夫婦と家に憑りつかれてしまった刑事、その相棒だが絶対にその家に入ろうとしない刑事、そして、夫を癌で亡くし、ひとり息子と共にこの地に移ってきて、問題の家と関わる破目になってしまった女刑事が主な登場人物。

家の所在地は“レイバーン通り44 番地" 「44」は呪怨のプロトタイプである「4444444444」からの引用のようです。

f:id:zombieito:20210709165519j:plain


まあ、伽椰子も俊雄も出てこない(正確には伽椰子は冒頭でちらっと顔を出す)ものを「呪怨」と言われると「いや違うだろ」と言いたくなりますが、時間軸を行き来しながら、複数の惨劇の真相に迫っていく構成が面白く、飽きずに観ることができました。

f:id:zombieito:20210709165655j:plain


単純にホラーとして観れば、十分楽しめる出来だったのではないかと。

おまけ::悲惨な死に方をするお二人。

f:id:zombieito:20210709165639j:plain


このお二人👆って、何かインディペンデント・ホラーのアイコンみたいになってますよね。

右は「呪怨館」その他のジャッキー・ウィーバー、左はご存じ「インシディアス」シリーズその他たぁくさんのリン・シェイ。

★ジャッキー・ウィーバーが出ていた…けどレビューでストーリーにほとんど触れていないのが、

★リン・シェイの代表作…と言えば「インシディアス」ですが、それじゃ面白くないので、

★で、本作の後日談的位置づけになるのが、

 

 

f:id:zombieito:20210609151126g:plainランキング投票です。よろしければワンポチを。

 

 

----------------------------------------------------------------------

★本日7月13日は鈴木紗理奈(1977~)の誕生日(おめでとうございます!)

ケイゾク」の印象が強いのですが、この方、今、レゲエ・シンガー(ソング・ライター)なんですね。

2017年7月には、『キセキの葉書』(ジャッキー・ウー監督)で、マドリード国際映画祭最優秀外国映画主演女優賞を受賞。女優業もバリ現役。

本日は若き日の(やんちゃな)青春の1ページを綴って削って破り捨てたこの1本を。

★そう言えば今日は…

自己破産。 貞子

f:id:zombieito:20210630104715j:plain

「さて…」

観終わって考えをまとめるためにブランデーのお湯割り(角砂糖をお湯で溶かしてからブランデーを注ぐと美味しい)とか作ってみる。

一口飲んで再び思考を戻す。

「さて…」

…この監督は何がしたかったんだろう?

「貞子」(2019年/中田秀夫監督)

原典「リング」生みの親による時間軸地続きの最新作…ではあるのですが。

脚本、演技、演出、かつてこの3つがここまで見事に噛み合わない作品があったでしょうか(多分たくさんある)。

超能力を持って生れて来た(と思われる)娘を貞子の生まれ変わりとしてクローゼットに監禁していた霊能者の母親は、何故貞子の存在を知っていたのでしょう(霊能者だから?)。

何故娘を貞子の生まれ変わりと断じる事が出来たのでしょう(霊能者だから?)。

因みにこの母親(ともさかりえ)は娘を焼き殺そうとして、反対に焼き殺されます。現場を去った娘は行き倒れて、主人公の勤務する病院へ。

呪いのビデオの存在は跡形もなく消し飛び、呪いは貞子の視認もしくは貞子との接触で発動されることに。お話の根源に係るルール変更ですが、理由の説明は一切無し。

ソフトのジャケに付いたコピーは≪撮ったら、死ぬ≫ですが、撮ったのひとりだよなぁ。

しかも、馬鹿丸出しのyoutuber。

「禁断動画」とか「ほんとにあった!呪いのビデオ」とかなら、偶然写ってしまったものを怖いと感じる事もできますが、ここにyoutuberが絡んだ瞬間、一気に偏差値ダダ下がり。

ネットの書き込みに楽屋落ち(「1週間で死ぬ」「3日じゃね?」)が入っているのも萎えます。

f:id:zombieito:20210630105011j:plain


加えて撮影映像にサブリミナル的に挿入される(従来の「呪いのビデオ」に相当する)絵面が超手抜き。あの凝りに凝った「呪いのビデオ」作った人と同一人物とは思えません。

更に、主演の池田イライザの演技が大笑い。日常会話をしている分には気にならないのですが、感情表現が加わると一気に大根露呈。

彼女に限らず主要演技陣は総崩れ。貞子を知る謎の老婆(貞子との関わりは不明)役の吉村実子とか黒澤映画(どですかでん)や岡本映画(赤毛)にも出ている超ベテランなのに何故か大根臭が…。

まともな演技が出来たのは「リング」の生き残りである倉橋雅美を演じた佐藤仁美ただ独り。

で、倉橋が「リング2」以来20年ぶりに貞子と再会するわけですが、貞子の登場方法が懲りもせずアレ。

これが通用するのは予備知識無しの初回だけで、2回目以降はギャグでしかないということに何故気づかん?

しかも貞子の動きが速い。ほとんど虫。シャカシャカシャカって感じ。

f:id:zombieito:20210630105158j:plain


これが本当に虫だったら尋常じゃない恐怖ですが、貞子じゃねえ。

公開時、ポスターについたコピーは≪この映画、容赦ない≫でしたが、ええっとどの辺りが?

病院に収容された少女が同じく入院中のクソガキども(全員滅茶元気)にいじめられた時に念力で全員の首でもすっ飛ばせば少なくとも印象に残る作品になったでしょうが、そばにあったキャスターワゴン転がしてビビらせるだけ。つまんねー。

そして何と言っても笑いどころはクライマックスの水遊び(以下、景気よくネタバレしますが、知っても作品の評価は変わらないと思います)。

伊豆大島にある岸壁の祠は間引きのメッカ。ここに捨てられて波にさらわれた赤ん坊は数知れず(現在は岩が崩落して入口が塞がっている)。

この中に行方不明の弟(←貞子に呪われているyoutuber)がいると確信した主人公は、弟の友人と共に現場に赴き、地元の警察と漁業組合か何かに捜査を依頼しますが、潮が満ちて危険だから今日はもう駄目と途中切り上げ…でも、全然潮が満ちてくる気配ないぞ。

いやそれ以前に君ら波打ち際うろうろしているだけで祠に近寄ってもいないじゃん。

暗くなってからも潮が満ちる気配はなく、すんなり祠に辿り着いて忍び込み成功(正確には中から引きずり込まれるのですが)。

ここで主人公が赤ん坊貞子を捨てに来た母・山村志津子の姿を幻視…ってそんな設定いつ出来た? 貞子が実の父親に古井戸に投げ込まれて死ぬ設定は生きているのに。どうやって貞子は生き延びたんだ?

主人公らは無事、弟を発見しますが、ここで真打ち・貞子登場。

それまで錯乱状態だった弟が突然「姉ちゃん!」と我に返って姉を庇うと貞子は「じゃ、お前でいいや」とばかりに弟を掴んで海中へ引きずり込もうと…する様をぼーっと眺める姉。いやすぐ助けに行けよ。

ようやく弟を追いかけようと立ち上がると、それまで成り行きをぼーっと見守っていた友人がその後を…って遅いよ。誰のキューサイン待ってたんだよ。

ここからセットの中に作った水たまりの中で、弟を引っ張る貞子と姉を引っ張る友人の間で激しい綱引き。

f:id:zombieito:20210630105350j:plain


いやあ、てっきり追いかけていった友人は姉と協力して弟を引っ張り戻すんだと思ったら、姉だけ引き剥がそうとしている? 姉は助けるが弟は見殺しって事か?

で、めでたく弟だけが海中へ。この後取ってつけたようなエピローグがあってエンド。

中田監督は「女優霊」「リング」「仄暗い水の中から」で作った貯金を完全に使い果たした上に自己破産しましたね(全く同じ事が清水崇監督にも言えますが…)。

これなら妙な方向に躊躇なく振り切っていた「貞子vs伽椰子」👇の方が100倍面白かったです。


★国内で増殖する貞子

★海外で増殖する貞子。


 

 

f:id:zombieito:20210609151126g:plainランキング投票です。よろしければワンポチを。

 

 

----------------------------------------------------------------------

★本日のTV放送❶【18:54~BSテレ東/シネマクラッシュ】

★本日のTV放送❷【21:00~BSプレミアム/プレミアムシネマ】


 

【恐るべし疑心暗鬼】ひぐらしのなく頃に 卒 #3【過去最大出血量】

f:id:zombieito:20210709123418j:plain

鉈で餅つきした後、糸ノコで解体、ひとつひとつ丁寧にラッピングした死体を一心不乱に埋める女子中学生。

f:id:zombieito:20210709123517j:plain


大地と生きる。昭和の田舎のスローライフ

ひぐらしのなく頃に 卒/第3話・鬼明し編 其の参」(2021年7月8日BS11放送/北村充基、青柳宏宜演出)

沙都子にH-173を打ち込まれ、雛見沢症候群発症状態となったレナ。

家族を守るため頑張って頑張って。父親を食い物にしようとしていたホステス、リナを屠って捌いて包んでポン。

いい汗かいてひと仕事。しかし、心に渦巻く疑念がひとつ。

死体を隠している所を圭一に見られた…に違いない。

圭一の発言の全てがレナの犯罪を仄めかすように聞こえて…。

駄目押しが刑事・大石の圭一聴取(の目撃)。

大石が刑事である事を知っているレナには密告にしか映らず。

大石と圭一を階段の踊り場から見つめながら、首に手をやるレナ。それを見て満足げな沙都子。

『首、どうかしたんですの?』

『どうしたのかな? なんか最近、首が痒くて』

『あらあらお大事になさってくださいませ』

f:id:zombieito:20210709123740j:plain

(よっしゃよっしゃ、順調、順調)


気になって圭一の家に行ってみたら、圭一は電話でも大石と話をしていた。しかも会話の中に私の名前が!もう一刻の猶予も許されない。早く圭一の息の根を止めないと。

そこに圭一の母から渡りに船の申し出が。父母揃って東京出張しちゃうから、圭一の晩御飯作ってあげて。

『お台所にあるもの、お野菜でも包丁でも何でも使っていいわよ』

包丁でも何でも?…チャ~ンス。

準備万端整えて圭一宅へ。鬼隠し編では、ここでレナを信じる事ができず、ドアを閉ざしたために惨劇を生んでしまった圭一でしたが、今回は梨花から「レナを信じるのです」というカウンセリングを受けています。

躊躇しつつもドアを開け、レナを抱きしめる圭一。

その様子をこっそり見ていた梨花は、惨劇回避を確信。

『これでもう大丈夫なのです』

次の瞬間、レナ、圭一を包丁で滅多刺し。圭一、レナを目覚まし時計で側頭部滅多打ち。

『圭一なら勝てますです。ファイト、オー!なのです』

f:id:zombieito:20210709124125j:plain


見事過ぎる即落ち2コマ。確かに勝った(生き残った)けどね、圭一。

なるほど、こういう経緯だったのね。

翌日、想定外の展開(レナ死亡、圭一重体)を耳にして驚愕・落胆・絶望する梨花

家に戻るや、包丁喉に突き立てて死に戻り大作戦。次こそ必ず…。

梨花の息が絶えているのを確認して後を追う沙都子。

f:id:zombieito:20210709124216j:plain


梨花、今回は運がなかっただけ…次のカケラでは惨劇を防ぐことができる…そう思ってるんでございましょ? そうは行きませんわ。あなたが屈服するまで、お社様の祟りはずっとずっとどこまでも…決して逃がしませんわよ!』

「鬼騙し編」では、魅音の口から、梨花も沙都子も自宅で死体で発見された、と語られるだけでしたが、二人とも自殺だったとは…。

深夜帯だった「業」第2クールと違い、「卒」は23時30分スタート。

グロは抑えたものの、恐らく過去最大出。4人分ですからね。全員、自身の体積より多いんじゃないかという血液をまき散らしています。

圭一が失血死しなかったのは神の加護か何かの冗談でしょう。

次回からは謎多き「綿騙し編」の答え合わせ「綿明し編」。

新事実てんこ盛りの予感…。

おまけ

f:id:zombieito:20210709124444j:plain

新OPであぜ道を沙都子が走っているシーン、「ぼくらの」OPと被りますよね。

 

★「鬼騙し編」クライマックスの確認はこちらから。

 

 

f:id:zombieito:20210609151126g:plainランキング投票です。よろしければワンポチを。

 

---------------------------------------------------------------------

★本日7月11日はプロレスラー、橋本真也(1965~2005)の命日(黙祷!)。

『時は来た!』(←「まちカドまぞく」の使い魔猫メタ子ではない)の名台詞(背後で吹き出す蝶野がついて1セット)が忘れがたい名レスラー。

本日はチョイ役でも存在感の光ったこの作品を。

★本日のTV放送【21:00~BS日テレ/日曜ロードショー】

※放送は「マトリックス リローデッド」