予定調和という快感をあなたに。
(2003年/マーク・S・ウォーターズ監督)
カタブツの母親とロッケンロールな娘の身体が入れ替わるという手垢つきまくりのネタですが、OKです!
ジェイミー・リー・カーチスとリンゼイ・ローハンというキャスティングで不戦勝。
リンゼイの身体になったジェイミーが「これは私の身体じゃない」と確信するのが、鏡見た時でも腰触った時でもなく、“尻を掴んだ時”ってのが変な説得力があって笑えます。
入れ替わりのきっかけは“抱き合って階段転げ落ちた”とかでは勿論なくて、何と中国人婆さんの謎のおみくじ入りクッキーを食べたから。
この婆さん、母と娘がいがみ合っているのを見かねて、中国4千年(?)の魔術を使ったのてす。凄いぞチャイニーズ・婆さん・マジック!
もとに戻るには「互いの目を通じて互いを理解」しなければなりません。
「じゃあ、一生このままね」(byジェイミー)と言ってもいられない事情が。
母は翌日再婚パーティ、娘はロックバンドのオーディションが!
まあ、あとはご想像通りの展開です。予定調和です。この裏切られない心地良さ。
ジェイミーは絶対ホラーよりもコメディの方が似合っていると思います。