デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

人体改造の世界へようこそ。 アメリカン・ドクターX

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闇医者、と言うと普通は医師免許無しで治療をする人、医師免許はあるが表立って治療できない患者を診る人、または臓器摘出等の作業をする人を指しますが、この映画の場合は、

クライアントの特殊なリクエストに応える整形外科医


を指します。

ようこそ。めくるめく人体改造の世界へ。

アメリカン・ドクター
2012年/ジェン&シルビア・ソスカ監督)


貧乏医学生メアリー(キャサリン・イザベル)が偶然踏み込んだ人体改造の世界。

ベティ・ブーブの顔と身体を手に入れた女に紹介してもらったクライアントのリクエストは(バービー)人形になること。


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両の乳首を切除し、陰唇も取り除き、セルロイドのような身体に…(直接的な描写は無いですが、このイメージについて来れない人は今すぐ引き返しましょう)。

人体改造外科医メアリー(コードネーム:ブラッディ・メアリー)の名前はネットの世界で評判となり、次々と改造願望を抱えた顧客が。

互いの左腕を付け替えて、全身に特殊な装飾を施して欲しいと言ってきた双子の姉妹を演じているのは監督のジェン&シルビア・ソスカ。もう怪しさ(妖しさ)満開です。


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どっちがどっちか分かりませんが、ジェン&シルビア姉妹です。

自分に一服持って身体を弄んだ大学の指導医には全身無駄なく練習台になってもらい…。


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ゴアシーンは控えめで、思ったよりマジメな作り(監督の嗜好だと思いますが美しい仕上がり)。

通常の整形は、他人(社会)の価値観に自分を合わせる行為ですが、こちらの整形は自分だけの絶対的価値観を貫くもの。

オチの付け方が予定調和(何故ここだけ模範的?)なのが残念でしたが、十分“拾い物”と呼べる出来だと思います。


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