
『赤ちゃんは必ず助けるわ。約束する』
-Your baby's gonna be fine. I promise you.
『私は!?』
-What about me?
『何か言った?』
-What was that, Mama?
『私(の命)は!?』
-What about me!?
救急車の中は不穏が一杯。
「バース/リバース」(2022年/ローラ・モス監督)
シングルマザーで助産婦のセリア(ジュディ・レイエス)の6歳になる一人娘リラ(エー・ジェー・リスター)が死んだ。死因は髄膜炎。

多忙で、携帯も水没して、駆け付けることもできなかった。
死体安置所に遺体はなかった。病理医ローズ(マリリン・アイアランド)は、1時間前に検死に出したという。
しかし、ブロンクス区検死局にリラの死体はなかった。搬入された形跡すら。
娘はどこ? あの病理医の態度、怪しくなかったか?
まさか、娘の遺体を…。
のらりくらりと言い逃れるローズを自宅で待ち伏せ。押し入るように中に入ると…。

いた!リラだ。しかも…生きている!?
ローズは長年かけてひそかに研究していました。死体の蘇生の技術について。
しかし研究は途上。かろうじて死の世界からこちら側に引っ張り上げただけ。放っておけば意識が戻ることもなく、再び向こうの世界へ。
留まらせるには、やらなければならないことがあり、手に入れなければならないことがある。
ひとつの命を巡って利害の一致した死体安置書の病理医と産科の助産婦がブレーキの壊れた暴走を開始しました。
お話の核(インスパイア元)になっているのは、メアリー・シェリーの小説「フランケンシュタイン」だそうですが、見た時の印象は『あーこれ「ペットセメタリー」じゃん』でした。
最初の被験者は動物というのもお約束。

努力(?)の甲斐あって昏睡から目覚めたリラでしたが…。

暴走の顛末は各自でご確認いただくとして、ここでは「死体蘇生(失敗)選手権」を。
勝手に蘇ってしまったゾンビ系は除いて、何らかの人為的干渉(もしくはちょっとした手違い)であの世直前で回れ右してしまった人たち。
まず思いつくのは青春映画の佳作ともいえる「デッドリー・フレンド」(1986年/ウェス・クレイヴン監督)ですが、何とレビューを書いていない! 今度ちゃんと観直そう…。
以下、思いつくまま。
- 「フランケンシュタインの花嫁」をベースにした「死霊のしたたり2」(1989年/ブライアン・ユズナ監督)
- そのまんまフランケンシュタインな「悪魔のはらわた」(1973年/アンディ・ウォーホル監修)
- 悪ふざけの極み「フランケンフッカー」(1990年/フランク・ヘネンロッター監督)
- 病院から赤ん坊の死体を盗んで育てて「リバース・オブ・ブリッツ」(2019年/ジュリアン・リチャーズ監督)
- 邦画からも1本「禁じられた遊び」(2023年/中田秀夫監督)
- 太刀打ちできる作品が見当たらない「おろち」より「骨」(1969年/楳図かずお著)
★ご参考レビューはこちら。
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