デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

血縁のテロリスト再び! ハロウィン4/ブギーマン復活

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大鉈振るう方向転換をした「3」が総スカン喰らったので、仕切り直した第四作。

裏ベストと言っていいのではないでしょうか。

「ハロウィン4/ブギーマン復活」

(1988年/ドワイト・H・リトル監督)


10月31日、マイケル・マイヤーズが10年の昏睡から覚醒。病院移送中の救急車内で護送担当医の額にケンシロウの如く親指めり込ませて華麗に復活。

勿論、バックには“あのテーマ”が流れまくり。

目指すはハドンフィールド、狙うはローリー(ジェイミー・リー・カーチス)の遺児ジェイミー(ダニエル・ハリス)。

報告を受けたドクター・ルーミス(ドナルド・プレザンス)も一路ハドンフィールドへ。

行き当たりばったりに死体を積み上げるジェイソンと違い、マイケルは血縁のテロリスト。狙う者、狙われる者、追う者が実に明快。その途上にあるものは皆死体と化す。

目的が明確だから、行動も論理的。

電話回線を遮断し、送電をストップ。警察署は最初に壊滅。陸の孤島と化したハドンフィールドは生き残った警官と自衛団が入り乱れて大混乱。

やはりドナルド・プレザンスがいるだけで空気が違います。

1作目に輪還するエンディングも衝撃的。ダニエル・ハリスはロブ・ゾンビ版「ハロウィン」でブラケット保安官の娘役としてハドンフィールドに帰還しています。

惜しむらくは、ハロウィン・マスクの出来が悪く、ちょっとお間抜けな印象になっている事(写真下。ビデオのジャケはかっちょいいのに・・)。

まあ、一番“惜しい”のは、「3」をなかった事にして作られた3部作(4~6)が、「ハロウィンH20」によって“なかった事”にされてしまった事でしょう。

※参考:「ハロウィンH20」→2008年5月18日
    「ハロウィン/レザレクション」→2008年5月20日
    「ハロウィン3」→2009年6月10日