『外に並んでいるのは“我々の”戦車ではない。“私の”戦車だ』
(Those are not our tanks out there. They are my tanks.)
2011年2月16日に「DVDを出せ!今すぐ出せ!」というタイトルでご紹介しましたが、いつの間にやら廉価版DVDが出回っておりました。
「パワープレイ」(1978年/マーティン・バーク監督)
テレシネマスターをデジタルレストアしているスティングレイ版とは異なり、パラマウント版の画質は今ひとつふたつみっつ。
特典も予告のみ(スティングレイ版は監督インタビューやらコメンタリーやらリーフレットやら多数収録・封入)。
とは言え、千円切る価格(amazon特価)で本編がお手元に来ると思えば文句も言えません。
今回初めて気づきましたが、秘密警察の拷問官役でマイケル・アイアンサイドが出ていたんですね。
黙々と女の乳首に電極つけて電流流す仕事熱心な男(ハマリ役かも)。
「サスペリアPart2」(デヴィッド・ヘミングス)「ハロウィン」(ドナルド・プレザンス)「スキャナーズ」(マイケル・アイアンサイド)「カリギュラ」(ピーター・オトゥール)夢の共演(我ながら無理のある例えだ)。
クーデターは準備が命。机上の空論が着々と実現可能な計画に変貌していく過程が面白い(同時に予測不能なキナ臭さも…)。
そしてその匂いを嗅ぎつけて触手を絡めるようにまとわりつく秘密警察(ドナルド・プレザンスのぬめぬめした存在感!→日本人なら大滝秀治)。
クーデター映画というジャンルがあれば間違いなくマイベストな1本です(あとは「皇帝のいない八月」「サンチャゴに雨が降る」「パトレイバー2」)。