昼休みに中華屋で炒飯なぞかっこんでいたら、店内にダニエル・ブーンの『ビューティフル・サンデー』が。
“♪Hey, hey, hey, It’s a Beautiful Day”
ったく何回聴いても平和な唄だ。イラっと爽やか。
この歌にはちょっとした怨みがありまして。
この曲のせいでキャンディーズの『春一番』が1位になれなかったんだよなあ。
本来なら72年発売で鳴かず飛ばずだったのに、76年にTBSが「おはよう720」キャラバンⅡのテーマソングなんかにしたもんだから、時間差大ヒットになっちゃって。
この番組の司会やってたのが田中星児。ちゃっかりカバーして相乗り大ヒット。
一般的に『ビューティフル・サンデー』と言えば、この田中星児のカバー版を思い出す人が多いでしょうが、やはり捨てがたいのはトランザム・バージョン。
74年に「フラワー・トラベリン・バンド」「ザ・ハプニング・フォー」「新六文銭」のメンバーら5名で結成されたロック・バンド。
CMやTV番組を中心に活動していたので、聴けばきっと「あ、この曲知ってる!」と思うものがいくつもあるでしょう。
田中版と違うのは歌詞。田中版の訳詞は亜美ゆうですが、トランザム版は松本隆。
田中版が“♪爽やかな日曜、降り注ぐ太陽”なのに対し、トランザム版は、
“♪隣に住んでる 下宿屋のマドンナ”
日曜日が彼岸の彼方。むせ返るような昭和臭が堪りません。
この時、ボーカルを担当していたのが高橋伸明(高橋のぶ)。
2015年7月19日、独り暮らしの自宅で死去。65歳。
夢だったライブハウス開店の準備を進めていたさなか。お店は亡くなった2日後の21日に開店。
嗚呼、人生って何だかなぁ…と炒飯喰いながらしんみりしてしまった昼休みでした。
路地裏プロレスよ永遠に…。 追悼、ロディ・パイパー
俳優でプロレスラーのロディ・パイパーが亡くなっておりました。
2015年7月30日。ハリウッドの自宅で。心不全。61歳。
パイパーと言えば、「ゼイリブ」の路地裏プロレス。「サングラスをかけろ!」「嫌だ!」という押し問答がいつしかヘッドロック、スープレックスという肉体言語に。
このシーンが『ゼイリブ』にカルトの誉れを上塗りしました。
ご冥福をお祈りいたします。