オリコンが「後世に伝えたい漫画ランキング」なるものを発表いたしました。
対象は10代20代30代の男女各150人(合計900人)。1位から列挙すると、
「SLAM DUNK」「ONE PIECE」「ドラゴンボール」「ドラえもん」「サザエさん」「名探偵コナン」「こち亀」「ちびまる子ちゃん」「鋼の錬金術師」「花より男子」
ううむ。これが悪いとは言いませんが…本気か? 後世に…だぞ。
もう完全に爺の戯言状態ですが、後世に伝えたい漫画10作と言えば、やはり
- 「デビルマン」(永井豪)
- 「漂流教室」(楳図かずお)
- 「ねじ式」(つげ義春)
- 「アシュラ」(ジョージ秋山)
- 「野望の王国」(由起賢二)
- 「童夢」(大友克洋)
- 「あしたのジョー」(ちばてつや)
- 「ワイルド7」(望月三起也)
- 「百億の昼と千億の夜」(萩尾望都)
- 「サイボーグ009」(石森章太郎)
※次点「デス・ハンター」(桑田次郎)
でしょう(奇を衒わずメジャーな作品で固めてみました)。
「百億の~」はコミカライズじゃん、という批判は認めません。なんで「カムイ伝」と「寄生獣」と「はだしのゲン」が入っとらんがじゃ!?という批判は認めます(笑)。
※時に萩尾先生、ラブクラフトの作品群をコミカライズして頂けないでしょうか。変におどろおどろしい画調より繊細な絵の方が映えると思うのですが…。
あたしらの時代は漫画=インモラルな風刺であり、マジョリティの常識に対するアンチテーゼだったような気がするのですが、もう漫画の世界に毒とか牙とかはないんですね。
(作家の問題ではなく、出版社・編集者の問題かもしれませんが)
★2021.05.10追記
この個人ランキング今やったら間違いなく「進撃の巨人」が入りますね。