デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

泣ける話じゃないか・・。 パンプキンヘッド2

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チャチいセットとモロ着ぐるみな怪物造型にざわざわと不安が湧き立ちましたが、いやあ、哀しい中に爽やかさの残るいい話じゃないですか。

「パンプキンヘッド2」(1993年/ジェフ・バー監督)

50年代、アメリカの田舎町。悪童6人組が、森に住む畸形の少年トミーを嬲り殺しに。

時は流れて現代。彼らの子供世代が、森に住む老婆を車ではね、彼女の家から死者を蘇らせる呪文と小道具を発見。面白半分に蘇生の儀式を・・。

墓場から蘇ったのは、トミーの魂が宿った怪物「パンプキンヘッド」。復讐の始まりです。

「プロムナイト」と「ラストサマー」を二重構造にして「死霊のはらわた」で割った感じなのですが、「ラストサマー」は97年公開なので、こちらが先駆。

かつてトミーと心通わした事がある保安官(「ダーティハリー」のさそり役アンディ・ロビンソン)が事件解決に奔走しますが、魔の手は彼の娘にも・・。

オープニングをトレスするエンディングは「SFソードキル」を思わせてホロリとさせます。

ジェフ・バーは「ステップファーザー2」「悪魔のいけにえ3」「パペット・マスター4」など“続編なら俺にお任せ!”な都合のいい職人監督ですが、これは安いながらもよく出来た佳作だと思います。

1作目が入手困難なので、2作目のVHSを1円で買いました(笑)。拾い物です。

※参考:「悪魔のいけにえ3/レザーフェイス逆襲」→2008年5月10日
     「藤岡弘、に訊け! SFソードキル」→2008年6月22日