実の所、ストーリーの印象は極めて薄いのですが、“鋼鉄の処女”が映像化されているという1点に於いて2階級特進。
「スリーピー・ホロウ」(1999年/ティム・バートン監督)
1799年のニューヨーク郊外というビジュアルが全く思い浮かばない(故に映像として貴重な)舞台で、首無し騎士の亡霊が村の男女を首チョンパ。
市警捜査官イガポッド(ジョニー・デップ)が調査に訪れ・・まあ、野村芳太郎版「八つ墓村」ティム・バートン仕様(?)って感じでしょうか。
で、問題の「鋼鉄の処女(Iron Maiden)」ですが、要するに拷問(処刑)器具です。
観音開きになっている人型の棺で、扉の裏には鉄の釘がびっしびし(写真参照)。
この中に入って扉を閉めると全身に釘が刺さって「うぎゃあ!」
作中では、デップの母親がこの道具で処刑されておりました(そりゃトラウマになるわな)。
メタル・バンド「アイアン・メイデン」の名前の由来もこの道具。
PS2の名作「鬼武者」でも、岐阜城地下の拷問部屋にこそっと置かれておりました。
閉所恐怖症と暗所恐怖症と尖端恐怖症の人にとっては地獄以上の地獄。
全く人間って奴は素敵な発明をするものです。