ジェニファー・ジョーンズがお亡くなりになりました。90歳。まあ、人生全うしたと言って良いのではないでしょうか。
「ジェニーの肖像」の神秘的美しさには息を呑みましたが、リアル・タイムな印象となると私ら世代はやっぱりコレ。
大手2社が別々の原作で進めていた“ビル火災映画”を会社の垣根を越えて合作!
予算2倍!スター2倍!スケール2倍!盆暮れ正月が蕎麦・餅持参でやって来た特A級パニック・アドベンチャー(褒めすぎか?)!
何が良いって、165分もあるのに、速攻で火災発生という潔さ。
今だと「こんな欠陥工事じゃ火事が」「騒ぐな、大丈夫だ」のくーだらないやりとりで1時間は引っ張るでしょう。
ジェニファーの役どころは、詐欺師フレッド・アステアの正体を知っていながら騙されてあげる素敵な貴婦人。
彼女が、猫1匹残して展望エレベーターから落ちた時は劇場が「ああ~(何でこんないい人殺しちゃうんだよ!)」という落胆のため息に満たされました。
ご冥福をお祈りいたします。
★ご参考