デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

三たび英国対俺。 映画の中の猫ベスト50

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英Total Film誌が、「映画のなかの猫ベスト50(50 Greatest Movie Cats)」を発表しました。

今度は猫かい! まさか動物ネタ端から挙げてく気じゃないだろうな。

で、栄えある1位が「ライオン・キング」のシンバ・・ってちょっと待てい!

ライオンは猫じゃねぇ!・・と思ったら、なんとこのランキングの対象は“猫科全て”(サブタイトルが“Lions and tigers and kittens, oh my!”←舐めてるだろ)。7位には「オズの魔法使い」の“臆病なライオン”なんてのも。

日本勢からは「猫の恩返し」のルーンが3位に、「子猫物語」のチャトランが11位にランクインしています(怪しさ満開だな…)。

こっち側の作品からは、12位に「バットマン リターンズ」の野良猫、15位に「死霊のしたたり」のルーファス、25位に「ペット・セメタリー」のチャーチが。

全部知りたい人はこちら→http://www.totalfilm.com/features/50-greatest-movie-cats

映画における猫は一種の飛び道具で、駄目駄目な出来でも画面の端で猫の尻尾がぴこーん、ぴこーんと揺れているだけで「ま、いっか」な気分になる時があります。

反面、猫が猫として印象的な映画って実はそんなにないような。

50本も選んでおきながら(しかもライオンやチータまで混ぜて)、選に漏れている“私的猫トップ2”を挙げておきます。

■「ゴッドファーザー」冒頭でマーロン・ブランドにこねくり回されているキジトラ。

偶然、撮影現場にいた野良猫を猫好きマーロンが撫で回したら猫大喜び。ゴロゴロ音が台詞の邪魔になるほどで音声さんはかなり苦労したとか。

芝居の都合上、ひょいと机の上に投げ出された猫が「え、何で?」って顔しているのが印象的。結果論ですが、ドン・コルレオーネの人柄を巧いこと表現しています。

■「タワーリング・インフェルノ」でジェニファー・ジョーンズが抱いていたキジトラ。

生まれ変わったらなりたい生き物ナンバー1“金持ち奥様の飼い猫”です。

ジェニファーは、金目当てで近づいてきた詐欺師フレッド・アステアと業火の中で互いの無事と再会を約しますが、敢え無く展望エレベーターから墜落死。

ジェニファーの安否を尋ねるアステアに、消防士が黙って差し出したのは一匹の猫。

きょとんとしている猫が切なさを一層掻き立てます。

この猫ベスト記事を「映画.com」が紹介したのは5月6日ですが、Total Filmのサイトに載ったのは3月21日。時間差ありすぎだろ(笑)。