デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

これを「グロかわいい」と言うのだろうか。 顔のない悪魔

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みそから突き出た2本の触手(カタツムリの目みたいな感じ)、脊髄を尺取り虫のように動かして前進、撃たれると血糊・脳しょう撒き散らして溶解・・・ううむ。

こういうのを「グロかわいい」と言うのでしょうか。

「顔のない悪魔」(1958年/アーサー・クラブトゥリー監督)

科学者が産み落とした「潜在意識の実体化」モンスターを描くイギリス産B級SF。

56年に「禁断の惑星」が公開されているので、イドの怪物としては二番煎じなんですが、ストップモーション・アニメで撮られた「蠢く脳みそ」のビジュアルがインパクト大。

空軍基地で行っている原子力を使ったレーダー実験が、モンスター増殖に拍車をかけているという設定なのですが、正直ドラマ部分はどうでもいいです(笑)。

脳みそクリーチャーのただひたすら狂った映像に100点あげましょう。

ただねえ、制御棒が破壊されて電源を落とせない原子力発電所を「こんなったらダイナマイトで破壊するしかない!」って判断はどうかと思うぞ。

本国イギリスでは一部を削除、アイルランドでは公開見送り、日本では43分の短縮版公開となった受難作が1/2世紀を経て解禁、国内初ソフト化。めでたい!