デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

キャスリーン・ターナーが刺す轢く殴る! シリアル・ママ

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“Rewind!(ビデオは巻き戻せ!)”

駐車場に横入りする奴、シートベルトを締めない奴、家族の悪口言う奴、そしてレンタルビデオを巻き戻さないで返す奴。

ママを怒らせたら恐怖のお仕置きが待っています。

シリアル・ママ
1994年/ジョン・ウォーターズ監督)


間違いなく、キャスリン・ターナー代表作にして最高傑作です。

もう「白いドレスの女」も「私がウォシャウスキー」も彼岸の彼方。倫理もキャリアも投げうってただの人殺しに大変身。

日常によくある「ちょっとしたムカつき」を瞬時に殺意に変えて即実行。沸点低いにも程があります。

でっかい包丁片手にアスリートの如き走りを魅せる「ママ」はマイケルもジェイソンも超越して、レザーフェイス(ビデオ画面で一瞬登場)と肩を並べる迫力です。

人、殺し放題ですが、匙加減が絶妙なので不快になる事無く笑う事ができます(この作品はホラー・コメディです。念の為)。

実話と言い垂れてますが、どう考えても大嘘。「ファーゴ」の元ネタってこんな所にあったんですね。