“Rewind!(ビデオは巻き戻せ!)”
駐車場に横入りする奴、シートベルトを締めない奴、家族の悪口言う奴、そしてレンタルビデオを巻き戻さないで返す奴。
ママを怒らせたら恐怖のお仕置きが待っています。
「シリアル・ママ」
(1994年/ジョン・ウォーターズ監督)
間違いなく、キャスリン・ターナーの代表作にして最高傑作です。
もう「白いドレスの女」も「私がウォシャウスキー」も彼岸の彼方。倫理もキャリアも投げうってただの人殺しに大変身。
日常によくある「ちょっとしたムカつき」を瞬時に殺意に変えて即実行。沸点低いにも程があります。
でっかい包丁片手にアスリートの如き走りを魅せる「ママ」はマイケルもジェイソンも超越して、レザーフェイス(ビデオ画面で一瞬登場)と肩を並べる迫力です。
人、殺し放題ですが、匙加減が絶妙なので不快になる事無く笑う事ができます(この作品はホラー・コメディです。念の為)。
実話と言い垂れてますが、どう考えても大嘘。「ファーゴ」の元ネタってこんな所にあったんですね。