改めて観るとスゲー面子だったんですねえ。
「ランボー」前年のスタローン、「帝国の逆襲」翌年のビリー・ディー・ウィリアムズ、「ブレードランナー」前年のルドガー・ハウワー、そして紅一点リンゼイ“バイオニック・ジェミー”ワグナー。
更に音楽が、幻魔大戦2年前のキース・エマーソン。
これで演出にキレがあれば文句無しだったのですが。
「ナイトホークス」
(1981年/ブルース・マルムース監督)
スタローンの刑事モノと言うと、「コブラ」とか「刑事ジョー/ママにお手上げ」とか「デモリションマン」とか“妙な方向に振り切ってしまった”奴が多いのですが、これは珍しく骨太なポリス・アクションです。
超過激な一本気が災いして組織に見限られたはぐれテロリスト(ルドガー・ハウアー)が、国連要人相手に起死回生の大仕事。
あちこちに散らした伏線を結構上手に拾っているので、脚本は良く出来ているのだと思います。舞台も、ロンドン、パリ、ニューヨークと007張りの展開。
これをどう絵にしてどう繋ぐのか、がもっさりもさもさなので、ちっとかったりー出来になってしまったのが悔やまれます。
スタローンが知的に見えなくもないと言えなくもないかもしれない稀有な一本です。
★ご参考