とうとう「からくり人」も最終話、と思ったら返す刀で「新・必殺からくり人(東海道五十三次殺し旅)」が! 更に時代劇専門チャンネルで「新必殺仕置人」スタート!
必殺フリークにとっては盆暮れ正月が一度に来たような大盤振る舞い。豪儀です。
何はともあれ、最終回をレビューしましょう。
「必殺からくり人・最終話/終わりに殺陣をどうぞ」(早坂暁脚本、工藤栄一監督)
鳥居耀蔵の暗殺に失敗して壮絶な自爆を遂げた時次郎(緒形拳)。
その報復戦と弔い合戦。密殺集団・曇の刺客vsからくり人。
「サンダーボール作戦」張りの水中戦を展開して、刺され被弾しながらも仇吉(山田五十鈴)の元へ向かい息絶える藤兵ヱ(芦屋雁之助)。
失明し、爆薬を抱えて特攻して果てる天平(森田健作)。
凄絶な殺戮戦は「集団時代劇」と言うジャンルを築いた工藤監督の真骨頂。
紙吹雪(天平の爆薬で襖紙が粉々に飛び散っている)舞う中での、仇吉と曇の一騎打ちはもはや浄瑠璃の世界。
主要メンバーが全員死亡というシリーズ屈指の異色作、堂々完結。
さあて、次は「新・必殺からくり人」だ!
★ご参考