デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

大殺戮戦! 必殺からくり人/最終話「終わりに殺陣をどうぞ」

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とうとう「からくり人」も最終話、と思ったら返す刀で「新・必殺からくり人東海道五十三次殺し旅)」が! 更に時代劇専門チャンネルで「新必殺仕置人」スタート!

必殺フリークにとっては盆暮れ正月が一度に来たような大盤振る舞い。豪儀です。

何はともあれ、最終回をレビューしましょう。

必殺からくり人・最終話/終わりに殺陣をどうぞ」早坂暁脚本、工藤栄一監督)


鳥居耀蔵の暗殺に失敗して壮絶な自爆を遂げた時次郎(緒形拳)。

その報復戦と弔い合戦。密殺集団・曇の刺客vsからくり人。

サンダーボール作戦」張りの水中戦を展開して、刺され被弾しながらも仇吉(山田五十鈴)の元へ向かい息絶える藤兵ヱ(芦屋雁之助)。

失明し、爆薬を抱えて特攻して果てる天平森田健作)。

凄絶な殺戮戦は「集団時代劇」と言うジャンルを築いた工藤監督の真骨頂。

紙吹雪(天平の爆薬で襖紙が粉々に飛び散っている)舞う中での、仇吉と曇の一騎打ちはもはや浄瑠璃の世界。

主要メンバーが全員死亡というシリーズ屈指の異色作、堂々完結。

さあて、次は「新・必殺からくり人」だ!

★ご参考