デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

クスリの話。コヨーテ・アグリー/エクソシスト/ハロウィン

イメージ 1ちょっと一服してクスリのお話。

コヨーテ・アグリー」で、主人公の女の子が「クスリやってない?(You Do Any Drugs?)」と聞かれるシーンがあります。

字幕では「麻薬は?」「そんなお金ないわ」という簡単な受け答えになっておりますが、よく聴いてみると「just coffee」なんて言っています。

つまりアメリカではコーヒーはリーガル(合法的な)ドラッグとして認知されているということです。

合法があれば非合法(イリーガル)もあるのが世の習い。

マトリックス」でネオが客に「目が覚めても夢を見ているような気分の時ないか?」と聞くシーン。

聞かれた客はニヤリと笑って「ああ。メスカリンさ」

メスカリンは、ペヨーテというサボテンに含まれる成分で幻覚症状を引き起こします。

ただし、摂取した時の環境や精神状態によってはとんでもないバッドトリップになってしまうそうです。

勿論、日本でも麻薬扱いのイリーガル・ドラッグ。以前、大槻ケンヂは、このペヨーテを食してゲロッパしたそうです。

自然界のドラッグがあれば医者が作るドラッグも。

エクソシスト」でリーガンが奇行を始めた時、医者が処方するのがリタリンでした。

分類上は興奮剤ですが、逆に興奮を鎮静する効果もあるようです(因みに、注意欠陥多動性障害だった幼少期のクエンティン・タランティーノが学校から服用を薦められたのもリタリンでした)。

リタリン鬱病薬にも使われますが、日本では比較的重度の患者にしか処方されないので、リタリン服用者はリタラーと呼ばれ、高位の患者として病人仲間から尊敬されるそうです(あまり信用しないように)。

「ハロウィン」には、ドクター・ルーミスが殺人犯マイケルに対する投薬の指示を看護婦にするシーンがあります。

  「クスリは何を?」「ソラジンを」
  「立てなくなりますよ」「それでいいんだ」


そのほかのドラッグ絡み映画と言えば、コカインを吸いまくって不死身(?)になったアル・パチーノがグレネード・ランチャーを撃ちまくる「スカーフェイス」や、高純度ヘロインをコカインと間違えて大量吸引したユマ・サーマンオーバードーズを起こす「パルプ・フィクション」などが印象深いですが、何といっても1番は登場人物全員がクスリで人生まっさかさまになる「レクイエム・フォー・ドリーム」でしょう。

おクスリにはくれぐれもご注意を。

※参考:「裏エクソシスト4? レクイエム・フォー・ドリーム」→2008年7月29日