『ビールをくれ』
『ぬるいチャンゴしかないぜ』
『いいね(That’s My Bland)』
ここはメキシコ、不思議時空。俺は見たよ。ギター(ケース)を持った破壊神を。隣町のバーは皆殺しさ。聞きたいかい? じゃまずはビールを一杯。
「デスペラード」
(1995年/ロバート・ロドリゲス監督)
字幕だと「ぬるいチャンゴ」になっていますが、台詞は「piss warm chango」
つまり、“小便のように生暖かいチャンゴ”が正しい訳。
飲んだ人は皆一息に飲み干すことができず、口の中に溜めた後、意を決して飲み下しておりました。
『・・・う、うまいビールだ』
どうやらチャンゴは映画の中の架空のブランドのようです。
メキシコのビールと言えばコロナが有名ですが、まあ扱いが扱いだったので、既成ブランドを持ち出すわけにもいかなかったのでしょう。
メキシコは新大陸では最も早くビール醸造が開始された国。醸造技術の向上は、ドイツとスイスからの移民の力が大きいそうです。
現在は、セルベリア・モデロ社とクアウモテック・モクテスーマ社による寡占状態になっているんだとか。
ピス・ウォーム・チャンゴ。ちょっと飲んでみたい…ような…、いや、やっぱり止めとこ。