『ほう? まだ立てるとはな…』
『ウルトラマンだった男を…舐めるな!』
お、台詞変えてきましたね。原作の『父になった男の強さを…舐めるな』があまり好きではなかったので、この改変はグッジョブ。
その代わり、進次郎の出生に絡むベムラー(まだ名乗ってませんが)の台詞(「父だと?勘違いするな。彼はキミの子などではない」)はカットになりましたが…。
「ULTRAMAN/第2話・逃れられない運命」
(2020年4月21日深夜BS11放送/神山健治×荒牧伸志監督)
無人のスタジアムで謎の宇宙人に挑むコスプレ変態オヤジ早田シン。
まずは息子・進次郎を上空の科特隊輸送ヘリに“遠投”。
憂いのなくなったところでシングルマッチ、時間無制限1本勝負。
手四つの体制からドロップキック~ブレーンバスター。ストロングスタイルだな早田シン。
しかし相手もムーンサルトキックから抜き手…ってドテっ腹に風穴あいたぞ、早田。いくらスーツに守られた超人体だからって、そりゃ死ぬだろ普通。
一方、ヘリの上では待ち構えていたイデが進次郎にオーダーメイドスーツをご開陳。そのシルエットは正にウルトラマン。
宇宙人が早田にトドメを刺そうとした瞬間、何かがスタジアムに降り立った。
それはウルト…え?進次郎? スーツはどうした? サイズが合わなかったのか?
原作では勿論、スーツ着用でご降臨。
ここで、進次郎が右の拳を天に突き立てる(つまりウルトラマンの変身ポーズを取る)と、どこぞのモニターに「TRANSFER SUIT:ULTRAMAN」の文字が現れ、科特隊本部から一閃の光が空に向かって発射され、それが進次郎に届くとまるでナノ粒子のようなものが進次郎の全身を包み込み…ってちょっと待てい!!
スーツだろ。物理装着だろ。今、現物がヘリの中にあったじゃん。
これじゃ蒸着だろ。お前いつからギャバンになった? 変身に本部アシストが必要とか科特隊はネヴュラ71か。
かっちょいい変身バンクを作りたかったのは分かります(実際かっちょいいです)が、この改変は納得いきません。
ここから試合は禁じ手無しのドラゴンボールバトルに移行。スタジアムは景気よく破壊され、轟音と火柱に包まれますが、ご近所も警察も外出自粛を守っているのか野次馬さえ来ず。
こう、何と言うか撮りたい(魅せたい)所は気合入れるけど、それ以外は興味ないから描かない(第1話の通行人が誰一人荷物も鞄も持っていなかった、とかね)という姿勢は如何なものかと思います。
★ご参考
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★本日4月23日は「地ビールの日/ビールの日」
1516年のこの日、ドイツ・バイエルン国王ウィルヘルム4世が発令した「ビール純粋令」により、水、ホップ、大麦・小麦の麦芽、酵母だけがビールの醸造に使用できることとなり、「ビール」が何であるかが世界で初めて明確に定義された…んだそうです(日本では1999年に「地ビールの日選考委員会」が制定)。
ビールを小道具にした映画やアニメはたぁくさんありますが、横綱級の1本を挙げるならやはりコレでしょう。
★本日のTV放送【13:00~BSプレミアム/プレミアムシネマ】