デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

力の入れどころにムラありすぎ。 ULTRAMAN ♯1 +追悼:藤原啓治

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2019年4月にNetflixで独占配信されたフル3DCGアニメ版ULTRAMANTOKYO MXBS11でセカンドラン。

その第1話。

ULTRAMAN/第1話・この地球にあってはならない力」(2020年4月15日深夜BS11放送/神山健治、荒牧伸志監督)

設定や進行は原作に忠実なので、時代背景その他に関しては原作レビューをご覧ください。

 


ここでは変更・追加箇所や描写関連で気になったところを。

イデはキャラ・デザに修正が入りました。

原作だと小太りな感じ(今の二瓶さんに近い)でしたが、アニメではスラッと派。麻生太郎を面長にして上品にした印象。原作の方が親近感があって良かったかな。

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ただ、声は凄くいい感じで、登場時の『ハヤタ!』は「え、二瓶さん?」と思うくらいイデしてました(魚建さんグッジョブ)。

描写で気になったのは、

  1. 街の歩行者が全員手ぶら。進次郎(学校帰りの高校生)も手ぶら。私のカバン持たない主義(荷物と名のつくものは形状を問わず嫌い)が日本中に蔓延したようです(でも、進次郎、帰宅時にはカバン持っているんだよなあ)。
  2. その進次郎を迎える父・早田進が常に背広姿。自宅なんだからもちっと寛げよ。せめて上着くらい脱げ。


原作にはなかった「科特隊執務室」の描写が挿入されていましたが「う~ん」。

早田親子のガードが基本任務であるなら大仰過ぎますし、地球防衛の為ならこじんまりとし過ぎ。元々の科特隊本部をリスペクトしている訳でもなく、安いSF映画に出て来る作戦指令室みたい。

あと、原作まんまなので文句言うのはお門違いなのですが、早田父が進次郎の前でコートはだけて『私がウルトラマンだ!』と大見えを切る初回の見せ場シーン。

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ボディスーツと老人の首の取り合わせが違和感満開で、深夜のコスプレ変態オヤジにしか見えません。ここはちょっと工夫して欲しかったなあ…。

フル3DCGというと、どうしても亜人を思い出してしまいますが、「亜人」と比べると平時の動きとか奥行きとか色合いとか色々不自然で慣れるまでは抵抗があります(はっきり言って安い)。

アクションシーンはとんでもなく手間をかけているようなので、そこを中心に観ればいいのだとは思いますが…。

一応、流し観はする予定…です。 

 

★ご参考 

 

 

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★★★★★★★★★★ STOP PRESS★★★★★★★★★★

追悼:藤原啓治

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声優の藤原啓治さんがお亡くなりになりました。
4月12日。癌。55歳。若い、若すぎる!

藤原さんと言えば、何はさておき野原ひろしですが、個人的に印象に残っているのは「とある魔術の禁書目録Ⅱ」の木原数多。

スピンオフ(って言うのか?)とある魔術の禁書目録(インデックス)たん」に於けるアクセラレータの中の人との楽屋落ちどつき合い(アクセラレータが思わず「すんません、啓治さん!」とか言っちゃう)は妙に可笑しかったです。 


アウトブレイク・カンパニー」の的場甚三郎、「進撃の巨人」のハンネスさん、「だがしかし」の鹿田ヨウとかも味わい深くていい感じでした。

ご冥福をお祈りします。