デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

遂にモロボシが…。 ULTRAMAN/第3巻

イメージ 1「僕の名は諸星弾…ウルトラマンだ!」

またしてもキメは名乗り。遂にモロボシが戦線に身を投じました。

纏った鎧の正式名称は“ウルトラマンスーツVer.7.0”。通称「セブン」

「ULTRAMAN/第3巻」(2013年9月30日第1版/清水栄一×下口智裕著)

ウルトラマン早田進の血を継ぐ息子・早田進次郎。

そのヒーローらしからぬ煮え切らない態度に歯噛みする科特隊隊員モロボシ。

「迷いたければ好きなだけ迷え。ただ、いつまでもその席が空いているなんて悠長なコトはくれぐれも思うなよ。求められているのはお前ではなくあくまでウルトラマンなのだからな」

ウルトラマンになる資格を持つ者は君だけではない…。

ウルトラマンティガ」の天才科学者マサキ・ケイゴ、「仮面ライダーアギト」の警視庁警部・北條透など、「自分にも資格(権利)があるはずだ」と考えるサブキャラの存在は、特撮ヒーローものの程よいスパイスです。

フジ隊員の協力を得て、独自のスーツ開発に成功したモロボシ。

捨て駒か、ダブル主役か。

3巻ではとあるビルから繋がっている“地球のどこかにある異星人の街”が登場。

そこではギャンブルとして成立している地下格闘技の興行が行われていました。チャンピオンは地球人。彼はこう呼ばれていました。

「ジャック」と。

その手首にはどこか見覚えのあるブレスレットが…。

1巻・2巻ではドラマはあくまで「ウルトラマン」世界の延長線上にありましたが、3巻では「ウルトラマン・シリーズ」の立体交錯点上に。

地球人も宇宙人も己の魂胆の下に走り出しました。次の一手を指すのは誰か。

第4巻は2014年春発売!…ってそんなに?!