『よくも俺の車を…』
『よくも俺の休日を…』
アーノルド・シュワルツェネッガー、アクション映画本格復帰記念作。
…なのですが、まあ、そこいらへんは置いておいて…。
「ラストスタンド」(2013年/キム・ジウン監督)
護送中に景気良く逃亡して改造スポーツカーで国境まっしぐらの麻薬王ガブリエル・コルテス(エドゥアンド・ノリエガ)。
内通者がいたため、ことごとく後手に回るFBI。虎の子SWATは1発も撃たないうちに全滅・退場。
コルテスがメキシコ国境付近の田舎町ソマートンを通る事が分かりましたが、ここにいるのは老いた保安官1人と実戦経験ゼロの副保安官3人。
しかし、彼らが国境前最後の砦(ラストスタンド)…って後の説明は割愛。特に退屈はしませんが作りが雑なので大きな感動もありません。
わたし的収穫はノンクレッジット出演のハリー・ディーン・スタントン!
農家の頑固親父。トラクターに乗ったままの動きのない役ですが存在感抜群。
1926年生まれだから撮影当時86,7歳。シュワ65歳なんか子供同然です。
しかも、物凄い捨て駒扱い。こらこら、ハリー様に何しやがる(でも間違いなく一番印象に残った)。
もう一人、ミスター・ジャッカス、ジョニー・ノックスヴィル。
ド田舎のガンマニア。週に1回数時間しか開館しない武器博物館(どう見てもただの小屋ですが)館長。
違法に入手したガトリングガンを違法に手入れして新品同然に。弾も「少しなら…」
彼のコレクションの数々がクライマックスを盛り上げます。
終盤、彼が手にしたハンドガンが凄い。救命信号弾射出用のような見てくれなのですが、撃つと弾が相手の体に張り付いて花火のようなちんけな炎がいくつか出たかと思ったら、いきなり爆発。相手木端微塵。
なんじゃそりゃそりゃ。改造拳銃なのか、それともそういう武器があるのか。
一応、シュワちゃんにも触れときましょうか(主役なのに!)。
麻薬王との一騎打ちはもちろん肉弾戦。横三角締めを決めている相手を腕の力だけで持ち上げる様子にかつての猪木-長州戦を思い出しました(キーロックをかけた猪木を長州が腕の力だけで持ち上げた)。
余談ですが、本作でその威力を遺憾なく発揮したS&W M500。
これ観た後(ダメ押しは「さばげぶ」でしたが)、どうしても欲しくなってモデルガン買ってしまいました。