
ユニバーサル・ロゴにブロックノイズが!
全編Skype。スクリーンよりもPCで観た方が圧倒的にリアルなSNSホラー。
「アンフレンデッド」
(2015年/レヴァン・ガブリアーゼ監督)
泥酔時の醜態をビデオに撮られ、ネットにアップされてしまった上に誹謗中傷を浴びて自殺したローラ・バーンズ。
彼女の自殺から1年後、同級生5人(後から一人増えて6人)がSkypeでグループ通信していると見知らぬアカウントが出現。ハンドルネームはbillie227。アカウントの持ち主は…ローラ・バーンズ。
本人か、なりすましか。ローラは全員に告白を強要する死のゲーム(嘘をついたら死ぬ)を強要。各人が抱える秘密が次々と暴露され、人間関係が瓦解していく…。
新手のPOVな訳ですが、関係者全員の表情がひと画面に納まっているので情報量がみっちみち。

加えて個別チャットも平行して行われるので台詞の外にあるやりとりも追うことができます(一度打った文章を消して打ち直すなど主人公の逡巡なども描写されていて芸が細かい)。
その分、字幕も次々に(しかも位置を変えて)現れては消えていくので、追尾が大変。

だからブロックノイズ怖いって。嘘をついた者は自傷&自殺。
ありそうでなかったSNSホラーですが、アイデアの元になっているのは2012年にネット上のいじめを苦に自殺した15歳のカナダ人少女、アマンダ・トッドさんの事件。
アマンダさんは自殺の前にこれまでの経緯をカードに書き、紙芝居のようにめくった映像をYoutubeにアップしているのですが、同じことをローラがやっているシーンがあります。

こういうのはちと悪趣味というか、観ていて複雑な気分ですね。