デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

出来は悪いが憎めない。 ファンハウス

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And who are you supposed to be?
(で、あなたは誰のコスプレ?)

I'm Sexy Hillary Clinton.
What? You're saying you wouldn't vote for these in 2016?
(セクシー・ヒラリー・クリントンよ…何よ?投票するでしょ、2016年に)


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I'm Sexy Hillary Clinton.

残念。君が殺されなければ勝てたかもしれないのに。

「ファンハウス」
2015年/アンディ・パーマー監督)


原題が「THE FUNHOUSE MASSACRE」なので、激しくトビー・フーパー・リスペクトかと思いきや、おととい栓抜いた「マーダー・ライド・ショーなゆる~いライト・ホラーでした。

ステーツヴィル精神病棟(院長はロバート・イングランド)に収容されている6人はいずれも名を馳せたサイコパス

リーダー格は集団自殺を演出した教祖、知性のマーニーことマニュエル・ダイアー(ジェレ・バーンズ)。


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左からイングランド院長、ドールフェイス、マーニー。

彼らが施設従業員を皆殺しにして脱走。協力者はマーニーの娘、ドールフェイス。

ドールフェイスが用意した桧舞台、それは彼ら6人(ドールフェイス入れて7人)の華麗なる殺人履歴をネタにしたファンハウス。

オープン記念で千客万来。待っているのはご本人。さあ殺しまくるぞ!…ってな内容です。


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7人の殺人鬼というのは豪華ですが、員数合わせっぽい人もいてキャラ立ちは今ひとつ。

迎え撃つボンクラ集団(副保安官含む)はそこそこいい感じ。

やっていることはかなりエグいのですが、ファンハウスのアトラクションと捉えられている(目の前で人が殺されても本物と認識されない)ので、軽~い雰囲気で観ることができます。

怖さを求めると景気良く肩透かしを喰らいますが、ホラー映画好きには“出来は良くないが憎めない”作品ではあります。


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