デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

乾燥と泥濘。 大阪蛇道 -Snake of Violence-

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『ケンジの行く道ってこんなにドロドロやったっけ?』

 

エライこと間が空いてしまいましたが、「大阪外道」「コントロール・オブ・バイオレンス」と共に《大阪バイオレンス3番勝負》と銘打たれたシリーズの第2弾。

                

「大阪道 -Snake of Violence-
2013年/石原貴洋監督)

 

大阪の悪ガキトリオ、アツシ、ケンジ、カナコ。

 

火事で家族を失い顔面に大火傷を負った挙句、精神外傷で声も失い悪徳孤児院に引き取られたケンジが、幼児趣味のヤクザに売却されたことでトリオは解散。そして25年後。

 

アツシは大谷組で学の無い下っ端使い走りヤクザに。ケンジは関西福本連合会若頭という立場で物言わぬ殺人マシーンと化していました。


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幼少期の友人がヤクザになって再会という展開は「DOA2 逃亡者」を思わせます。

 

大人アツシ役の仁科貴が川谷拓三生き写しで、こんなに似ている人がいるのか、と思ったらご子息でした。DNA濃いなぁ拓ぼん。


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ヘタレなアツシの前に現れたT-800ばりの無差別殺人鬼・テイオン。
 

大人ケンジは坂口拓。設定上台詞はありませんが、この人やっぱり華があります。

 

ケンジの考えを表情から読み取る舎弟分に山中アラタ。もう最後の方は表情読み取るというかほとんどテレパシー使ってるだろ、なシンクロ具合を見せてくれます。


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福本連合会の会長は福本清三! そしてこいつらの得物は箸!
 

たけしのどこかヨーロッパかぶれなヤクザものよりは、こういう日本からしか(いや、大阪からしか、か?)生まれない乾燥と泥濘が綯い交ぜになったヒューマン(?)なヤクザものの方が好みではあります。


★ご参考 

 


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