『どうして南極に? あの子に誘われた?』
『はい。でも決めたのは私です。一緒に行きたいって。
このまま高校生活が終わるの嫌だって。
ここじゃないどこかに行きたいって。
でも日向ちゃんと知り合って、結月ちゃんと知り合って、
観測隊の人の気持ちを知って、隊長と報瀬ちゃんのこと聞いて思いました。
どこかじゃない、南極だって!』
目標が定まる瞬間っていいですね。
「宇宙よりも遠い場所/第4話・四匹のイモムシ」
(2018年1月23日BS11放送/いしづかあつこ監督)
何かひと波乱あるかと思いきや、一気に夏期総合訓練突入。
まあ、キマリと母の悶着はありましたが余興、余興。
『武器じゃなくてこれは料理道具でしょ?もっともバカな娘を調理するのにも使えそうだけどね』
夏期総合訓練は他の隊員が冬と夏に受ける訓練と同等のものを凝縮して詰め込む3泊4日。
講師はかつて報瀬の母と南極に行った観測隊隊長、東堂吟。
『A当たり前のことを、Bぼけっとしないで、Cちゃんとやれ』
座学に続いて実技。コンパスとGPS測定器を使ってのルート工作。
ここでキマリにコンパス適性があることが判明。
『コンパスのエキスパートと呼んで。名付けてコンパサー』
このふざけた台詞も後の「どこかじゃない、南極だ」とセットにすると、キマリが担う“進むべき道を確認する役割”みたいなものが見えてきて頼もしい。
『私みんなと行きたい! みんなと一緒に南極星見つけて、オーロラ見て、かき氷食べて、ペンギンと記念写真撮りたい! 絶対行こ!』
『うん!』
報瀬と東堂の間にあるわだかまりもキマリの決意の前には些末な小事。
各自の役割も固まってきて、確実に南極が近づいています。
あとはキマリが赤点さえ取らなければ(←母が出した南極行きの条件)。
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