デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

これは最早“プレイ”の域。 からかい上手の高木さん ♯3

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『あとさ、アレなんて言うんだっけ?
 カップルが愛情表現の為に唇と唇をくっつけるやつ。
 それとさ、カップルが自分の気持ちを伝える言葉、あるじゃない?
 ほら、好きのもっと凄いやつだよ。 最初の文字がでさ』
 

からかいの次元を超えた言葉責め。羞恥プレイの域に達したミストレス・ワールド。

 

からかい上手の高木さん/第3話」

2018123日深夜BS11放送/パク・キョンスン演出)

 

脚本は12話の横手美智子から待田堂子へ(豪華だなあ)。

 

6つのエピを詰め込んでいますが「筋トレ」の一部を除いて全て下校時のやりとりのみ。何気に凝った構成です。

 

今回は高木さんの揺さぶりが半端ありません。

 

空き缶のゴミ箱シュート勝負で『もし高木さんが勝ったら何でも言うこと聞いてあげるよ』という西片がシュートの体勢に入った瞬間、


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『あ、そうだ。もし西片が勝ったら――私のファーストキスあげるよ』
 

使途の精神攻撃もここまで激しくありません。

 

そして雨の放課後。傘を忘れた(と言っていますが、絶対、鞄の中に折り畳みが入っていたと思います)高木さんと相合傘の帰り道。

 

まずは西片の右肩が濡れないようにと密着して近接格闘モード。


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(し心臓の音が凄い!)
 

「傘を忘れるなんて高木さんって案外ドジなのかい?」という西片の煽りに「確かにちょっと忘れっぽいかも」と合わせるふりして

 
『今こうして二人で一つの傘を使ってるこの状況ってなんて言うんだっけ? ちょっとド忘れしちゃってさ』
 

ここから畳み掛けるように冒頭の会話へ。役者が違うにも程があります。

 

トドメは雨が上がった後の別れ際。

 
『帰り道ド忘れしちゃったなー』
 

翻訳すると『もうちょっと一緒にいたい』。もうお前ら爆発しろ。

 

本作の層を厚くしているのが、同級生ミナ・ユカリ・サナエの3人組。原作者・山本崇一郎の別作品「あしたは土曜日」の主人公がコメディ・リリーフとして脇を固めているので構成にメリハリがついています。


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コーヒー飲めない、炭酸苦手なミナ(眉毛の子)がムードメーカー。
 

西片-高木のストーリーに直接は絡まないものの、前振りや韻といった捌きや回収の役割をしっかり担っているので、添え物感がありません。

 

一種のスターシステムなのかも。



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