デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【修学旅行前祝い】それでも歩は寄せてくる ♯10【入浴カット前払い】

これまで謎に包まれていたうるしの両親が揃って登場。

うるし父はゲンドウ入ってるなぁと思ったら中の人が立木文彦さんでまんま碇ゲンドウでした。

「それでも歩は寄せてくる/第10話・退けない勝負なので」(2022年9月8日深夜TBS放送/大内大和演出)

雨あがりの下校時。トラックの水撥ねから体を張ってうるしを護った歩。


うるしの家で着替えを借りて、お暇(いとま)しようとしたら玄関でうるし父とばったり。


きちんと挨拶をする歩でしたが、何故かうるしは狼狽。歩の腕を取ると『彼氏です!』と宣言して遁走。逃げた先はお好み焼き屋。

かつてプロ棋士を目指したものの挫折、以後、将棋から脚を洗って小説家となったうるし父。

『多分、お父さんは将棋嫌いになったんだ。だから将棋のことは話すの何か難しくてさ』

自分が将棋部にいることも話せていないと言ううるし。

そこにやって来たうるし父。うるしの話を聞こうとせず連れ帰ろうとするうるし父に勝負を挑む歩。

『俺が勝ったら娘さんの話、ちゃんと聞いて欲しいんです』

『(勝負は)なにで?』

『…将棋で』

8枚落ちという超ハンデ戦。それでも瞬殺。将棋が嫌いだなんてとんでもない。この人まだ現役だ。

いやあ出来る事ならこのやりとりの中で

『なぜここにいる?』『問題ない』『指すなら早くしろ。でなければ帰れ!』『子供の駄駄に付き合っている暇はない』とか色々言って欲しかったですが、無理すよね(できればお好み焼き屋のおっちゃんにも横から『勝ったな』と合いの手をいや何でもないです)。

話はついたと立ち去ろうとするうるし父の腕を掴んでもう一勝負を迫る歩。


実力差は歴然。分かっている。でも退けない。

『確かにさっき、負けたら話を聞くとは言ったけど、許す気なんて全くないからね。許すわけないだろ。その年で結婚なんて!

『…けっ…こん?』

『…あれ?違った?』

『うん』

『はぁ~良かった。最悪「子供ができました」まであるかなって、覚悟してたよ』

うるし父は素敵なおっちょこちょいでした。

ここに、うるし母乱入。歩を見て開口一番

『式はいつ頃にするの?』

ひょっとしてあなたたち、そういう結ばれ方をしたんじゃないですか。


うるし父が将棋から遠ざかったのは見事に馬鹿みたいな理由でした。

将棋部の活動も認めてもらえ、全員でスペシャルなお好み焼きを食べた帰り道。

馬鹿みたいな理由をバラされて落ち込む父を慰める母。

『いいじゃない。将棋強くてかっこいいとこ、見せられたんでしょ』

『いやあ、彼弱かったしな。でも、いい奴だと思うよ。指し手が気持ちいいくらい真っすぐだったし…娘のために勝負を挑んでくれたしなぁ。うるしも信頼しているみたいだし。まぁどうかわかんないけどさあ』

勝負には負けましたが、色々株を上げた歩でした。

Bパートは目前に控えた修学旅行にテンション上がるうるしと4日間と言う長期に渡ってうるしと会えない「うるしロス」に今から落ち込み前払いの歩。

同じ班になったマキ、ひなの、ミクと旅行中の服を買いに行ったうるしですが、ついたのは下着売り場。

マ、マキさん、それ買うんですか。


いや、そんな事より修学旅行と言えばお風呂ですが、原作では何と。

マジですか。

 

 

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★本日9月10日はガイ・リッチー監督(1968~)の誕生日(おめでとうございます!)

初期の頃はスタイリッシュさがちと鼻につきましたが、最近は色々こなれて落ち着いてきた感じです。現時点最新作はこちら。

★もうおひとり、本日は巨匠ロバート・ワイズ監督(1914~2005)の誕生日。

SF映画の古典になっているこちらの2本立てをどうぞ。

※「アンドロメダ…」はゲンドウ(エヴァ)繋がりでもありますね。

 

★本日のTV放送【27:15~テレビ東京/サタ☆シネ】

 

【再び鶴田を超える】邪神ちゃんドロップキックX ♯10【ジャンピングニー】

≪花園ゆりねの消失≫というタイトルにしようかと思いましたが、あの膝に打ち砕かれてしまいました。

七草ナズナに続くゆりねのジャンピングニー

今月は膝月間なのか…。

「邪神ちゃんドロップキックX/第十話・大空に聞け!私の名は邪神ちゃんですの!」(2022年9月6日深夜テレビ東京放送/岩田義彦演出)

北海道から九州を股に掛けたクラファンお礼参りもようやく終了。北海道置き去りの邪神ちゃん含め全員が神保町に帰還。

明けて正月。これで日常が返って来ると思ったら、ゆりねが忽然と消失。

『見捨てられたのでは?』と訝るミノスら。『何か思い当たる節は?』と聞かれても「節」がありすぎて…。

餅つきにかこつけて杵でゆりねの脳天をカチ割ろうとしましたが、指1本で止められ失敗。

ならば、と放ったロイヤルコペンハーゲンを華麗にかわされて顔面に膝。

見事な膝蹴り二重奏。


アニメにおいてヒロインの膝蹴りは一種の「ご褒美」(「よふかし」も「邪神ちゃん」も女同士ですが、そこはスルーって事で)なので、前蹴り・回し蹴りと共に多用されていますが、ムエタイ式の膝蹴り「テンカオ」になっている事が多く、鶴田式の正面から膝が飛んでくるタイプは希少。

因みにインパクトの瞬間、腰の捻りが加わるのは「沢村忠式真空飛び膝蹴り」なので、鶴田のジャンピングニーパッドとは区別したいと思います。

使い手は多々おりますが、ここでは代表して「ねこ娘」を。


折角なので、ご本尊の破壊力も堪能していただきましょう。


実はゆりねは実家(新宿なので目と鼻の先)に帰っただけでした(置手紙があったのに邪神ちゃんったら読まずに食べた)。


ゆりねの実家は神社。あ~それで花園。なるほど。懐かしいなあ、新宿梁山泊、唐組。

巫女服が可愛すぎ。


押しかけ魔族におみくじ引かせたら、何と邪神ちゃんは「死」
帯廣神社シマエナガみくじの「危篤」に続く災厄札。


余談ですが、鎌倉の鶴岡八幡宮のおみくじは当たりますよ。私の友人はここで2年続けて「大凶」引き当てて、結構な不幸に見舞われておりました。

『私は死にませんの~』と叫んで走っていく邪神ちゃん。まさかと思ったら本当に道路に飛び出して「101回目のプロポーズ」(勿論、車は停まらずに轢き潰し)…いや知らんだろ若い人は元ネタ。誰向けのネタだよ(俺らか…)。

 

★おみくじはラブコメの必需品。最近の作品からおみくじハッピーな回を。

★おみくじと言えば、こんなのもありましたね。

 

 

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★本日のTV放送【13:40~テレビ東京午後のロードショー

 

ニューヨークの日記念。こんなニューヨークは嫌…でもないな選手権。

本日9月8日は「ニューヨークの日」

1664年の今日、オランダの西インド会社の支配下にあったマンハッタン島南端のニューアムステルダムがイギリスの支配下に移った時に、ヨーク公にちなんで「ニューヨーク」(New York)に改称されたんだそうです。

ニューヨークを舞台にした映画は数知れず。あちこちのランキングサイトを覗いてみると、

ドゥ・ザ・ライト・シング」「狼たちの午後」「タクシー・ドライバー」「ゴッドファーザー」「成功の甘き香り」、ホラー系だと「ローズマリーの赤ちゃん」とかが上位作品のようです。

いつもならアメリカン・サイコ」「ドリラーキラー」「チャド」「吐きだめの悪魔」「クルージング」「センチネル」辺りをどど~んと並べるところですが、今回はもちっと登場頻度の低い(地味ながら味わい深い)作品をジャンル不問でご紹介。

題して「こんなニューヨークは嫌…でもないな選手権」(いや行った事ありませんけどね)

  1. ニューヨークの怪人
  2. ワンダラーズ
  3. バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト
  4. キラーコンドーム
  5. ネズミゾンビ(タイトル画像は本作の舞台で原題にもなっているマルベリー・ストリート)
  6. エクスタミネーター

わー行きたくなっちゃったなーニューヨーク(棒)。

★各作品レビューはこちらから。

 

 

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★本日9月8日はマーティン・フリーマン(1971~)の誕生日(おめでとうございます!)

TV「SHERLOCK(シャーロック)」シリーズのワトソン役で有名ですが、代表作はやはりこれ。

 

【因果応報…になってなくね?】LAST PARTY ラスト・パーティー【ついでに「こんな海外旅行は嫌だ!」選手権】

卒業旅行でクロアチア。海辺でパーティ、パーティ、またパーティ。飲んで踊って食べてラリってまぐわって…。

気がつきゃ仲間がひとりずつ…。

という果てしなく新鮮さゼロのオーストリアン・スプラッター

「LAST PARTY ラスト・パーティー(2018年/ドミニク・ハートル監督)

こんな分かりやすいタイトルを英語とカタカナのダブルチョップにする意味が分かりません。原題は「PARTY HARD DIE YOUNG」

ただ、所謂インターナショナル版の英語タイトルは「THE LAST PARTY Of YOUR LIFE」なのであながちやっつけ仕事とも言えません。

内容は「ラスト・サマー」(←なんとな~くタイトルのイメージが近い)を参考にしているようですが、そもそもお手本の出来が悪い。

要するにちょっと前に「やらかして」しまったアホタレどもが、そのツケを払わされるというお話。


この手の復讐もので想像できるオチのパターンはざっくり4つ。

  1. 闘争本能に覚醒したヒロインが殺人鬼を返り討ちにする舐めんなよエンド。
  2. 犯人逮捕でハッピーエンドと思いきや、まだ終わっていない事を匂わせるTo be continuedエンド。
  3. 殺人鬼が目標コンプリートして終わるバッドエンド。
  4. 殺人鬼は目的を達するが自分も殺られる全滅エンド。

で、本作はどれにも当てはまりません。要するに「ヌルい」。

真っ先に殺らにゃいかん奴を何故生かしとく!?

復讐の矛先から一番遠い奴が一番悲惨てどーゆ―こと?(デブだから!?)


最後に未発見犠牲者の死体映して終わるのは「暗闇にベルが鳴る」リスペクトかもしれませんが、余韻には程遠く…。

※犯人を責めているのではありません。監督と脚本家を責めています。

動機付けが雑なのは目を瞑るとして、もちっと展開と見せ方を工夫して欲しいものです。

こういう作品はイーラス・ロスとかに任せればノリノリで海辺の血糊祭を撮ってくれると思います。尺の半分近くがビキニ・パーティになるかもしれませんが…。

余談ですが、アマプラで配信されている英語バージョンは吹き替えのようで違和感が半端ありません。

オーストリアの標準言語はドイツ語なので、本編もオリジナルはドイツ語なんだと思います。

とまあそれくらいしか語る事がないので今日のところは「こんな海外旅行は嫌だ!」選手権でお茶を濁します。

仲間とワイワイ、親友とじっくり、勝手気ままな一人旅。ハメを外す気がハメられて。

チャンピオンクラスは「ホステル」「ディセント」あたりだと思いますが、今回はもちっと地味な(金が掛かっていないとも言う)作品を幾つか(必ずしもお薦めしているわけではありません。念の為)。

  1. ルームズ・フォー・ツーリスト(メキシコの田舎…にひとりで行くのはやめておこう)
  2. ブロークダウン・パレス(卒業旅行でタイ…はやめておこう)
  3. エルサレムイスラエル…は色々ヤバそうだし)
  4. パラサイト・バイティング 食人草(メキシコで遺跡探索…もやめておこう)
  5. ディープ・サンクタム(スペインの洞窟で共喰い、いや友喰い)

★各作品レビューはこちらから。

 

 

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★本日のTV放送❶【13:00~BSプレミアム/プレミアムシネマ】

★本日のTV放送❷【13:40~テレビ東京午後のロードショー

 

★そして忘れちゃいけない9月7日はダリオ・アルジェント様(もう歳なんかどうでもいい)の誕生日(おめでとうございます!)。

 

【時に1944年9月】ルミナスウィッチーズ ♯9|ストライクウィッチーズ ♯12【ガリア解放】

『もう3年だよ。奪われたのはガリアの土地だけじゃなくて文化も人の心も。ここに来てそれがよくわかった』

ルミナスウィッチーズ・ワールドツアーの最終公演地はリベリオン(合衆国です)。

摩天楼の街ニューヨーク。そこは未だネウロイの爪痕届かぬ無傷の街。

戦時下に溢れるエンターテインメント。ブロードウェイ。ネウロイとの戦いに明け暮れるヨーロッパとは別天地。


ガリアはおもしろい国だよ。いつになるかはわからないけど私の知ってるガリアをいつかアイラにも見せたいな』

いつも通りポップコーンを頬張るエリーですが、故郷を奪われた者の台詞は深く重い。

時に1944年9月。

「連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ/第9話・星と共に」(2022年9月4日深夜TOKYO MX放送/白石道太演出)

リベリオンはジョーの生まれ故郷。大家族に歓待されるルミナスの面々。


コンサート会場にいる人だけでなく、もっと多くの人に公演を楽しんでほしい。

新しい衣装と新しい曲、そして街全体をステージに見立てたダイナミックなアクロバット飛行で公演は大成功。


やり切った感満開で心地よい疲労の余韻を楽しむルミナスの元にグレイス隊長が届けたビッグニュース。

ブリタニアの501部隊がネウロイの巣を撃破したって…人類史上初めてのことよ!ガリアが解放されたのよ!』

ガリア解放!

『…エリー、ガリアが帰ってくるよ』

解放したのは、

ストライクウィッチーズ/第12話・ストライクウィッチーズ(2008年9月19日放送/山川宏治演出)

ウィッチの存在を疎ましく思うトレヴァー・マロニー大将の暗躍で解散に追い込まれた第501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」。

メンバーは各々の故郷に向かって散り散りに。

マロニー大将はウィッチに代わる戦力として、ネウロイのテクノロジーを流用した新兵器「ウォーロック」をブリタニア空軍上層部に隠して開発、未承認のまま発進させますが大暴走。

宮藤芳佳坂本美緒、ペリーヌ・クロステルマンを乗せて扶桑皇国に帰還途上の赤城を急襲。大打撃を受けた赤城の沈没は時間の問題。

ストライカーユニットは全て基地内ハンガーに封印されていましたが、坂本少佐は車椅子の中に自身のユニットを隠し持っておりました。

怪我を押して出動し、退避の時間稼ぎをしようとする坂本少佐に宮藤が待ったを。

『私が…私が飛びます!』

『駄目だ!これは上官の決定だ』

『私…諦めたくないんです。坂本さんは、坂本さんは死ぬ気です。でも、それって諦めるって事ですよね。私は、私は諦めたくありません!私、守りたいんです!』

『守りたい、か。その台詞、何度聞かされた事か…宮藤、出撃準備だ!』


宮藤、発進!その波動を感じ取ったメンバーは帰郷を取りやめUターン。

ミーナらはマロニー大将らを拘束すると力づくで倉庫を解放。Uターン組も続々結集してストライカーユニットを取り戻すと宮藤の元に。

一旦は撃墜したウォーロックは赤城と融合して巨大戦艦型ネウロイに変貌しますが、宮藤・ペリーヌ、リネットが赤城内部に進攻してコアを破壊。


同時にガリア上空を覆っていたネウロイの巣が消失。

ガリア解放の瞬間です。

次回はエリーが故国ガリアへ。同じガリア出身のペリーヌとの顔合わせはあるのでしょうか。

おまけ

第8話の水着スナップと第9話の太もも祭り。


ストライクウィッチーズって何だ!?と言う方はこちらを。

 

★本日9月6日は永井豪先生の誕生日(おめでとうございます!)

永井先生無しにはエヴァもまどかもトップをねらえ!も存在せず、これらの作品無しにはウィッチーズも存在しません。

昨年はOVAデビルマンをご紹介しましたが、今年は全ての源流たる二大キャラが共演したこちらを。

 

 

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