マスク買い占め・高額転売騒動も収まらないのにデマに踊らされてトイレットペーパー/ティッシュペーパー買い占め・高額転売。マスク奪い合って流血、電車で咳してどつきあい…。
みんなちょっとこれ観て落ち着け。
「愛の戦士 レインボーマン/第22回・一億人を救え!!」(1973年3月2日NET系放送/砂原博泰監督)
死ね死ね団が設立した新興宗教団体・御多福会がばらまいた偽札によってハイパーインフレを起こした日本。
ナレーション『日本中に溢れかえった死ね死ね団の偽札は貨幣価値をゼロに引き下げ、物資の生産・流通をストップさせた。そのため物価は100倍、200倍にも跳ね上がり、正直な人々が飢えに苦しみ、一家心中事件は毎日のように続いて起こる有様となった』
スーパーの倉庫は打ち壊され、泣き叫ぶ赤ん坊のために善意で与えた一握りの米とうどんは瞬く間に暴徒と化した民衆を呼び込んで…。
このシーン、結構トラウマです。
ヤマトタケシ(レインボーマン)が冷静な行動を呼びかけても、
『今、喰い物くれりゃ、お前の言う事は何だって聞くぜ』
『人殺しだってなんだってやるぜ』
おばあちゃんも生米貪り喰って…。
駆け付けた警官には
『おまわりさんよ、いっそ女房子供も呼んでくれよ。臭ぇメシだって一家心中することはないからなあ!』
無力を噛みしめるレインボーマン。ヒーローが最後にとった行動は大臣への直談判。
『今、日本中は子供から老人まで食べ物がないために悲惨な毎日を送っています。このままでは日本人同士、殺しあう破目にもなりかねません。大臣!こんな時にこそ、国が無償で食料を配給するよう計らってください』
『ただで食料を?』
『そんな無茶な! ますます暴徒をはびこらせるだけだ!』
『みんなは暴徒なんかじゃありません!…人間です。食べるものがないから非常手段に訴える人がいるだけで、本当は誰もが1日も早く、人間本来の心を取り戻せるよう願っているんです。どうかこれ以上、醜い争いを、一家心中のような悲劇が起こらないよう、ひとりの国民としてお願いします』
もはや暴れる気力もなくした国民がひとりまたひとりと倒れ始めた頃、遂に政府が重い腰を上げ…。
悪の秘密結社が経済戦、民衆の暴徒化、ヒーローの政治介入、最終決着者は政府、異色づくめのエピソードです。
そもそも死ね死ね団の目的が世界征服ではなく「日本人殲滅」という設定からして異色通り越して異常。
因みに死ね死ね団リーダー、ミスターK(平田昭彦)の「K」は原作者・川内康範氏の頭文字でかの国のことではありません。
何かとシャレにならない状況が続きますが、冷静に行動しましょう。冷静に。
★本日3月5日は「スチュワーデスの日」
1931年の今日、東京航空輸送が日本初のスチュワーデス3人を採用しました。
スチュワーデスは航空パニックもの必須の存在。
「大空港」のジャクリーン・ビセット、「エアポート80」のシルビア・クリステル、「乱気流/タービュランス」のローレン・ホリー、「エグゼクティブ・デシジョン」のハル・ベリーなどが作品に花を添えていますが、印象深い人と言えばやはり…