デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

Tutti fuckin' frutti! クラシックロック探訪番外編。 追悼:リトル・リチャード

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ロックンロールの創始者のひとり、リトル・リチャードがお亡くなりになりました。

5月9日。骨肉腫。87歳。

いささか間が空いてしまったのは、年代の違いによる馴染みの薄さ故の躊躇だったのですが、よく考えたらオリジナルをリアルタイムで聴いていないだけで、カヴァー曲は滅茶馴染み。

第2期ディープ・パープルの定番曲だった「ルシール(Lucille)」スコーピオンズが来日時に演奏していた「のっぽのサリー(Long Tall Sally)」、そしてクイーンがライブで披露し、ロブ・ゾンビ監督の「デビルズ・リジェクト」でも引用された「トゥッティ・フルッティ (Tutti Frutti)」などなど。

今回改めてリトル・リチャードのオリジナル版を観たり聴いたりしましたが、あまりの力強さに成す術なし(笑)。

「ルシール」とか全盛期イアン・ギランのシャウトを以てしても太刀打ちできません。

見よ、この顔力。中腰でピアノを弾きながら、かなり無理な態勢で首を巡らせて「Lucille!」と叫ぶ姿は圧巻としか…。

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72年のDEEP PURPLE IN CONCERT」。↓
7分半を超える「Lucille」が収録されています。

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プレスリーもカヴァーした「のっぽのサリー」(ビートルズは既に孫引き)、逆にリトル・リチャードもステージで披露した事があるプレスリーの「ハウンド・ドッグ」が収録されたスコーピオンズ「TOKYO TAPES」。↓

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そして、極悪ファミリーがアイス・クリームを買うの買わないのでモメるシーンで「Tutti Frutti」が引用(台詞は「Tutti fuckin' frutti!」)されたロブ・ゾンビ監督の「デビルズ・リジェクト」

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推し量れぬ影響力、正に偉人。ご冥福をお祈りいたします。

※これだけは聴き比べて欲しい。

◆オリジナル「ルシール」

https://www.youtube.com/watch?v=z3-OaNevkfg

◆ディープ・パープル版「ルシール」

https://www.youtube.com/watch?v=5ng75Flyx4Q

 

★ご参考
 ~「デビルズ・リジェクト」のクラシックロックをもう1曲。
 

mandarabatake.hatenablog.com

 

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★本日5月14日は「温度計の日

1724年に華氏を提唱したドイツの物理学者、ガブリエル・ファーレンハイトの誕生日(1686年5月14日)です。

華氏はファーレンハイトFAHRENHEIT)のFを取って°Fと表記されますが、漢字の華氏はどこから?

中国ではファーレンハイトに「華倫海特」の字を当てたことから、「華」+「氏(人名につける接尾語)」で華氏になったんだとか。ミスターF?(何か間抜けだな…)。

華氏と言えばやはりこの1本。 

※因みに原題はFAHRENHEIT 451