『他の部隊に殺らせるわ』(I'll get another team )
『いや、俺たちで始末をつける。でないとあんたが的に掛けられるぞ』(No! My team will do it... you don't want him to come back and kill you)
敵陣で見捨てられた雇われ工作員。やるべきことは勿論ただひとつ。
(2018年/ステファノ・ソッリマ監督)
カンサスのショッピングモールで大規模自爆テロ勃発。
残念ながら演出は滅茶苦茶凡庸。助監督が撮ったんじゃないかと疑うレベル。
『こいつらどこから来たんじゃ?』
『メキシコ経由の不法入国者に決まっとるじゃろうが』
『って事は裏で手助けしとるなぁメキシコの麻薬カルテルじゃのう』
『こん腐れ外道どもが…戦争じゃ。いてこましたれ』
『カルテル同士焚きつけて同士討ちさせりゃあ手間ぁ省けるの』
『どこぞのボスの娘でも誘拐して、敵対カルテルの仕業に偽装せえ』
『ええのう。で、誰にやらせるんじゃ?』
『…適任者がおる』
白羽の矢が立ったのはCIAのマット・グレイヴァー(ジョシュ・ブローリン)。
そしてマットが引き込んだのが家族を麻薬カルテルに殺されたコロンビアの元検察官、アレハンドロ・ギリック(ベニシオ・デル・トロ)。
前作同様、麻薬カルテルが相手ですが、テーマは麻薬から移民問題にシフト。
監督も変わりましたが脚本はテイラー・シェルダンが続投しているので、大きな違和感はありません。
個人的にグッと来たのはアングルの切り方。
遠景と近景を巧みにフレームに収めた構図が実にいい感じ。
近景に車、間に軍用ヘリを並べて遠景に輸送機の離陸。
近景に支援戦闘機、遠景に護送船団を配して、同時に砂漠の広さも。
メキシコの夜景を背に走る不法入国希望者運送バス。
これらに鼓動のような重低音が被って緊張感アゲアゲ。
お話は特殊部隊の“手段を選ばない”作戦行動が軸になるので重火器は盛り沢山。
特に自動小銃系が図鑑並みに登場しますが、私が瞳孔開いたのはデル・トロのベレッタ速射術。
92FSを右手で構え、引き金に指は掛けず、反対側から差し入れた左手人差し指を目にも止まらぬ速さで前後させて自動小銃並みの速射砲。
瞬きひとつする間に14発撃ちやがりました(先に2発撃っているのでマガジン15+薬室1で全弾叩き込み。正にハチの巣←数え間違えていたらゴメンよ)
ピースメーカーのファニングみたいな感じ。度肝を抜かれました。
さて、終わり方は「ワイルドギース」か「ランボー/怒りの戦場」かと思って観ていたら恐ろしく中途半端なところでTo Be Continued.
聞けばこのシリーズ3部作で、〆は次回、なんだそうです。
いやそれでも何かそれっぽいオチはつけて欲しかったなぁ…。
★前作のレビューはこちら。
★本日5月13日は「カクテルの日」
1806年、アメリカ・ニューヨークの週刊新聞『バランス・アンド・コロンビア・リポジトリ』(The Balance and Columbian Repository)に「カクテル」という名称が初めて登場しました。
翌週5月13日号に、「カクテルって何じゃあ!?」という読者からの問い合わせに応える形で「カクテルの定義」が掲載されたそうです。
カクテルとは、ある酒に別の酒をミックスしたり、ソーダ水やソフトドリンクなど何かを加えて、新たな味わいを創作したもの。
カクテル=酒+何か(Something)。
つまり、水割りもソーダ割も「カクテル」です。いや、ノンアルコール・カクテルだってあるのですから、ジュース×ジュースだってカクテルと呼んでいいでしょう。2種類以上の何かを混ぜ合わせればカクテルです。
…って事はカルピスも…!?
初めてカクテルのレシピを知ったのは(毎度お馴染み)この1本。
ついでなのでお洒落じゃないカクテルもご紹介しておきましょう。