マックス(ドミニク・ヴァンデンバーグ)は傭兵。
腕に刻んだ言葉は《無心》。
中央アフリカ、イラク、コロンビア。金の為ならどこへでも。
標的はゲリラ、テロリスト、麻薬カルテル。人の命は一山幾ら。
モスクで単独殺生13人。折り紙付きの罰当たり。
コロンビアで麻薬カルテルのアジトを襲撃した際、現地の女を襲っていた仲間に蹴りをくれたら仕返しで喉をスッパリ。
どう見ても致命傷でしたが、気合と根性で荒れ地を彷徨い、教会教区で野垂れたところを神父様に助けられ…。
教会で治療を受けたマックスは高価な抗生物質の代償に教会の掃除を任され、そのお礼として食事と宿を提供され(決して施しではないと言う神父の気づかい)。
マックスが手にしたのはローブ、サンダル、そしてレバーアクションライフル「ウィンチェスター」。
それは前任神父の置き土産でした。
「マシンガン・ファーザー 悪党に裁きの銃弾を」(2019年/ジェシー・V・ジョンソン監督)
酷い邦題です。ジェラルド・バトラーの「マシンガン・プリーチャー」(2011)にあやかってつけたんだと思いますが、安い上に話の底が割れちゃってます。
ウィンチェスターはマシンガンじゃねーだろ!ってのもありますが、銃器はとっかえひっかえ色々使っているのでギリセーフ。
教会の下働きをしながら、穏やかな生活を手に入れたかに見えたマックスでしたが、現地の麻薬カルテルが教会教区に手を出し始め…。
何とカルテルのボスはマックスがいた傭兵部隊の部隊長ルクラーク(ルイス・マンディロア)。
腕に刻んだ言葉は《沈黙》。
どうも襲撃先で大量に押収した麻薬を元手により簡単に金儲けができるカルテル業にジョブチェンジしたみたいです(傭兵仲間も揃ってデューダ)。
あとの展開は皆さん想像の通り。
ちょっとだけ目を引くのは多彩な「近接格闘」。
銃撃戦+ナイフ戦闘+マーシャルアーツ。
血糊たっぷり内臓べろんちょなマカロニ風味。
絵柄の辻褄が合っていない(明らかに負傷個所と違う部位に包帯が巻かれているとか)など脇の甘さも目立ちますが、B級アクションとしては十分及第点だと思います。
かつては和気あいあいだった傭兵部隊ですが…。
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★本日2月7日は、松本明子の夫にして「ネオVシネ四天王」の一角、本宮泰風(1972~)の誕生日(おめでとうございます!)
出演作品既に450本超え!(allcinema検索) 完全にVシネの顔になっています。
今日はイケイケヤクザとダメダメヤクザという両極端を演じたこの2本立てをどうぞ。
★本日のTV放送【20:00~BS松竹東急/よる8銀座シネマ】