『この大事な時に、黒剣一家は競馬予想とパチンコの攻略法か。男なら一度ぐらい命賭ける仕事やってみろ』
『ええ、そうですね』
神奈川を束ねる相模原連合会の4次団体・黒剣一家。表向きのシノギは競馬予想とパチンコ攻略法ですが、本業は別のところにありました。
渡世に身を置く者なら一度は耳にしたことがある密殺集団の噂。
相模原連合会を一枚岩にするために外敵を排除し、裏切り者を粛正する剣崎会長直属の「特別高等粛清班」、それが黒剣一家の真の姿でした。
「YOKOHAMA BLACK」(2016年/石川二郎監督)
現在6作目まで出来ている人気シリーズの1作目。
黒剣一家組長・龍司に的場浩司(原案も的場)、相棒の子虎に小沢和義。
他作品では二人とも手のつけられない狂犬ですが、こちらでは全くの別キャラ。
的場は元ロシア特殊部隊という「セガールかよ!」な無茶振り設定ですが、ちょっとヤンキー入ったとっぽい兄ちゃんです。
小沢さん(怖くて呼び捨てにできない)は元医者設定で冷静沈着な頼れるアニキ。
敗北無縁、安心無敵のカップリングです。
この下に元自衛官(空挺部隊)設定の亀梨(藤重政孝)、元力士設定の猪山(佐々木健介。何故、元プロレスラーじゃないんだ!?)、そして横須賀の蛯名組の組員でありながら、ある事件をきっかけに黒剣一家に身を置くことになったMMA(Mixed Martial Arts/総合格闘技)ランカーの鳩村(山本淳平)が。
お話は蛯名組組長狙撃事件をきっかけに炙り出された東京の仁道会、大阪の不知火会の暗躍(実行部隊は各々のフロント企業。狙うは横浜のカジノ利権)。
仁道会のフロント企業であるサードベイとここに雇われた傭兵部隊(全員元自衛隊。その中の一人、ゴウノは鳩村の空挺時代の仲間)の殲滅が黒剣一家に下された密命。
狙撃手同士のスナイプ対決👇とか
近接(異種)格闘👇など絵柄も多彩。
勿論、最後は銃撃戦。
結果、蛯名組組長狙撃事件に仁道会は関わっていなかった事が判明、粛清すべき奴らはまだほかにいることを再確認してTo be continued.
初回は人物紹介編みたいなもの。本格的にお話が転がりだすのは次回から。
2016年は「CONFLICT~最大の抗争~」の年で言わば≪第二次的場元年≫、小沢さん的にも「覇王 凶血の系譜」が始まった年なので、二人にとっては≪狂犬記念の年≫と言えるでしょう。
シリーズを追うのはちっと面倒な作業ではありますが、Vシネの楽しみでもあります。
2作目以降はいずれまた。
★ご参考
★本日のTV放送【13:40~テレビ東京/午後のロードショー】