『あ~産むんじゃなかった』
結構危ない台詞のような気もいたしますが、臆することなく決め台詞として1話の中で二度三度。
令和になっても攻めます昭和をデリバリー。
「うる星やつら/第1話・かけめぐる青春|絶体絶命」(2022年10月13日深夜フジテレビ放送/髙橋秀弥演出)
プルタブの缶コーヒー、ダイヤル式黒電話、ロータリーチャンネルのブラウン管テレビ、ペナント、Wカセットレコーダー…溢れ出る昭和。
あゝ、リブートじゃなくてリメイクなんだなぁと、今更ながら。
今更ついでに改めてお話のおさらいを。
インデペンデンス・デイな編隊を組んで地球を侵略に来た鬼族。いきなり武力制圧はせず、勝負はコンピューターが適当に選んだ地球人代表と鬼族代表による「鬼ごっこ」で。
地球人代表は東京の高校生・諸星あたる。
鬼族代表は侵略者リーダーの娘・ラム。
髪の色彩には令和を感じます。
10日以内にあたるがラムの角を掴むことができれば地球人の勝利となって鬼族は撤退。
しかし、ラムは空は飛べるわ電撃は打てるわで、見渡す限り勝機無し。
残すところあと1日となったところで、あたるのガールフレンドしのぶが『勝ったら結婚してあげる』と色仕掛けで叱咤激励。
俄然やる気を出したあたるが「結婚じゃ~」を連呼しながら猛ダッシュ。ついにラムを捕まえる事に成功しますが、あたるの「結婚」連呼を自分へのプロポーズと勘違いしたラムが押しかけ女房として地球移住…と言うのが基本骨子。
いやホント今更ですが。
品の無い話で恐縮ですが、リメイク1話の期待ポイントはひとえに81年版にあったこの👇シーンがあるや否やでございました。
「オンエア版」と「プレミアム版」がある別のアニメならいざ知らず、一般アニメではハードルの高い要求でしたね。
でもまあ、飛び道具を使ってビキニ奪取した81年版に比べ、きっちり自らの手ではぎ取ったリメイク版は潔いと言えば潔いですし、これはこれでグッとくる絵面ではあります。
にしても初期ラムちゃんは直情的で暴力的ですねえ。
あたるとしのぶの接触を手段を選ばず物理妨害。効かないと分かると円盤で体当たり。
『心中だっちゃ~!三角関係を清算するっちゃ~!』
「危険な情事」のグレン・クローズも裸足で逃げ出す暴れっぷりです。
これだと何度あたるに裏切られても信じようとする健気一直線なしのぶに人気が集まってしまうのではないかと心配です。
おまけ
リメイク版演出の特徴は擬音を文字と声の両方で表していることですが、この一撃は明らかにご褒美だと思います。
★記念すべき81年版第1話はこちら。
☜ランキング投票です。やっぱりラムの乳首がないと…という方はワンポチを。