デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【製作費も安いが】デス・アイランド 殺人蜂の恐怖【自己犠牲がもっと安い】

中国産×孤島×行方不明者捜索×謎の生き物。

つい先日も似たような箱の作品を観たような。

あちらは巨大クロコダイルでしたが、こちらはぐぐっと小さくなって蜂。

蜂映画にアタリ無しのジンクスを覆す事ができるのか(デキナイ)。

「デス・アイランド 殺人蜂の恐怖」(2020年/ジン・ハオ、リウ・ソン、シユー・リアン監督)

監督3人掛かりとは豪儀な。

原題は「杀人蜂入侵 Killer Bee Invasion」

どこだかよく分からない孤島に上陸した研究員グループ。目的は巨大琥珀(コードネーム:N17)の中に封じ込まれた巨大蜂の発見とDNAの採取。

しかし、この琥珀は島の原住民・古代チャンパ族(無人島じゃねーのかよ。どこなんだよその島? いやもうどこでもいいや)にとって神聖なもの。

琥珀を手にした研究員たちに怒ったチャンパ族は、蜂の大群を操って施設急襲。

音信途絶となった研究員救出のため、金で雇われた傭兵部隊が島へ。

保護の優先順位は1に琥珀、2に科学者。

あまり生き残られていても撮影が大変なので、主要研究員以外は全員お陀仏。

タイトル通り蜂の大群もやってきますが、メインの捕食者は「夜犬」と呼ばれる夜行性の犬。救援部隊が最初に出くわすのはケルベロス。「バイオハザード」のお約束です。


で、今後の医療に革命をもたらすかもしれない琥珀N17👆を巡って、チャンパ族と抜け駆け画策の科学者と独り占め狙いの傭兵と美人研究者と冷徹コマンダーがあれこれするのですが、何故か全員いざとなるとエゴ投げうって命を捧げる博愛主義の御煮〆に。

「早く逃げろ!」「あとは頼んだぞ!」「どうか生き延びてくれ!」「生きろ!」で、蜂引き寄せて爆死爆死また爆死。

安いなー自己犠牲。


あと、蜂相手にマシンガン撃っても効かねーだろ。ベトナムで使っていた火炎放射器とか持って来いよ。

チャンパ族とかよく分からねーうちに全滅しちゃってんだから、一旦島から離れてナパームで島全体焼き払っちまえばいいじゃん。

とか余計な思いが行ったり来たりで、お話に集中する事ができませんでした。

 

★なかなかアタリの来ない蜂映画に関するまとめレビュー(?)はこちら。

 

 

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★本日12月4日は、ディープ・パープルの名曲を生んだモントルー(スイス)の火災発生日にして、その原因を作ったフランク・ザッパの命日。ついでにリッチー・ブラックモアの後任ギタリストとなったトミー・ボーリンの命日です。

 

★そして本日はジェフ・ブリッジス(1949~)の誕生日(おめでとうございます!)

お祝いはやはりこの2本。