リクエストの甲斐あって(読んでいてくれたかスタローン!)、チャック・ノリス(とジャン・クロード・ヴァン・ダム)の「エクスペンダブルズ2」出演が決まりました(蓋を開けるまで予断を許しませんが)。
記念して個人的イチオシ作品を。
「野獣捜査線」(1985年/アンドリュー・デイビス監督)
チャックで刑事で野獣・・どう想像してもB級Vシネチックなお手軽映画ですが、なかなかどうして結構硬質な漢のドラマになっています。
正義感溢るるシカゴ市警の刑事エディ・キューザック(チャック・ノリス)。
日増しに激化するマフィアの対立抗争の最中、同僚が一般市民を誤射した上に死体に拳銃握らせて事実歪曲、相棒に偽証強要。
査問会でこの同僚に不利な発言をした事から、現場の反感を買ったエディは孤立無援でマフィアと対峙するハメに・・。
実に「セルピコ」な(あるいは「プリンス・オブ・シティ」な)社会派展開。
チャックも得意のカラテを必要最小限に留め、雰囲気をアシスト。
それでも要所要所にカーチェイス(高架下大爆発)、「ハンター」ばりの電車アクション(鉄橋ジャンプ)、銃撃戦を挟んで飽きさせません。
内なる敵が同僚刑事なら、外なる敵は麻薬王ヘンリー・シルヴァ!
『君にプレゼントしたいものがある。コロンビア・ネクタイ。喉を切り裂いてそこから舌を出すんだ。似合うと思うよ』
いらないプレゼントNo.1です。
そのまま終われば、(ヘンリー・シルヴァから女を守るという構図も含め)「シャーキーズ・マシーン」的大人の刑事アクションでしたが、チャックがそんな幕引きは許すはずがありません。
なんとクライマックスに暴動制圧用の試作ロボット登場!(「ロボコップ」のED209を段ボールで作った感じ)
チャックもバズーカ、ショットガン乱れ撃ち。
折角のハードボイルドタッチを自ら横殴りに薙ぎ倒す荒業は評価の分かれる所ですが、ここは“流石チャック!”と讃えましょう。そうでなくちゃ、エクスペンダブルズにはなれません。
美味しい役だといいなぁ・・(ってか本当に出すんだろうな、スタローン)。
★さて、結果は…