『夜守、何してんの?』
ナズナとの逢瀬(?)を終えての帰り道、コウの腕時計型トランシーバーからコール。
鳴ったのはナズナとの連絡用に買ったレシーバー…ではなく、幼い頃「誰か」と繋がるために買い、片方を隠し、偶然拾った「誰か」からの連絡を待つままいつしか忘れ去られた「悲しみのトランシーバー」。
発信主は同じ団地に住む幼馴染の少女、朝井アキラ。何故彼女が悲しみのトランシーバーを…。
『夜守がくれたから捨てないでいたんじゃん。夜守からコール来るの待ってたけど、全然来ないし、忘れちゃったのかなって思ってほっといたんだけど、最近、学校来てないから、ま、元気かなってコールしたら、近くから音が聞こえて、びっくりしたけど』
夜守がレシーバーの片方を隠した(置いた)のは偶然にもアキラの家の郵便受けの上。それをアキラは夜守が自分にくれたものだと思って大切にしていたのでした。
『まあでも、元気そうで良かったよ。皆は最近の夜守でイメージ上書きしてるけど、夜守もともと結構暗い奴だからさ。心配してたんだよ。友達だから』
まさかの「幼馴染」、まさかの「友達」。
『ナズナちゃん、聞いてくださいよ。俺、友達がいたみたいです。ひとり』
夜更かしをして帰宅する夜守と、早起きして登校前の早朝散歩をしているアキラ。
『明日もこの時間に逢える?』
吸血鬼お姉さんと幼なじみ女子高生。これって二股?
「よふかしのうた/第3夜・いっぱい出たね」(2022年7月21日深夜フジテレビ放送/小野勝吾、安井貴司演出)
取り合えず、初期設定の確認はこちらから。
今回のテーマはトモダチ。
トモダチ無縁と思われた夜守に女友達(しかも幼馴染)。こんな面白そうな状況をナズナが黙って見過ごすはずもなく当たり前のように尾行&乱入。
『な~るほどね~。コソコソ何やってんのかと思ったら…なぁにこんな所で乳繰り合ってんだぁ!? このこのぉやるなぁおい』
『や、夜守の知り合い?』
『あー大丈夫大丈夫、こいつとはカラダだけの関係だから』
意図的誤解満開。
誤解を解く(?)ために「体だけ」の関係(吸血)を目の前で実演。
『あ~いや~もうやめて友達の前でそんなのやめて~…(事後)』
吸血鬼にとって吸血は「食事」兼「まぐわい」。あ~「蘇える金狼」で松田優作が風吹ジュンとやっていたアレ👇ですね。分かります。
友達の前でこれをするのは確かに恥ずいかも(これも一種の修羅場?)。
『あなた、何なの?』
『ふ… 吸血鬼に決まってんだろ』
河岸を変えて早朝ダイナー。ビールをあおるナズナとコーヒー啜るアキラ。
一緒に学校に行こうと誘うアキラと固まる夜守。突然ジョッキ叩きつけて(金を払わずに)その場を去るナズナ。
ナズナを追って夜明け近い街を徘徊する夜守。
今週も夜景が綺麗です。
歩道橋でコケて口から出血。ヘタりこんでトランシーバーコール…出た。
ナズナが突然怒った理由が分からない。はっきり言ってもらって仲直りしたい。
『ふ~ん…仲直りするような関係だったんだ、あたしら』
顔を上げれば欄干にしゃがみこんでいるナズナ。
『所詮カラダだけの関係なのに仲直りって』
『一旦そこから離れませんか?』
『怒ってないよ、本当に。ちょっとムカついただけで』
(怒るとムカつくは違うんだ…)
ナズナが怒った理由はこっそり他の女と逢っていた…事ではなく、アキラに一緒に学校に行こうと言われた時にNO!と即答しなかった事。
夜守が言いよどんだ理由は、「人間の友達」に「吸血鬼になりたいから(学校に)行かない」なんてどう伝えたらいいのか分からなかったから。
誤解解消。ここで夜守の出血に気づいたナズナ。
『あらら…いっぱい出たね』
勿体ないとばかりにそのまま吸血。それは仲直りのキス。
『人間の…って事は吸血鬼の友達もいるのかな』
飛び去る後ろ姿を見送りながら。
『ナズナちゃん…友達はチューとかしませんけど…』
おまけ
ロリアキラの膝裏。何気なくこういう視線を織り交ぜる事の出来る人は信用できます。
★ご参考【風吹ジュンを崇めよ】
★そして本日7月24日は「劇画の日」
1964年(昭和39年)のこの日、青林堂の長井勝一が劇画雑誌『ガロ』を創刊しました。
『ガロ』と言えば、つげ義春。
★本日のTV放送【19:00~BS日テレ/日曜ロードショー】
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