デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

探偵はもう知っている。 よふかしのうた ♯11

『さて、そこの中学生諸君。吸鬼って知ってるかい?』

吸血鬼になれば夜を生きる楽しい未来が待っている…と思っていたのですが…。

「よふかしのうた/第11話・吸血鬼って知ってるかい?」(2022年9月16日深夜フジテレビ放送/板村智幸監督)

前回、吸血鬼仲間・小繁縷(こはこべ)ミドリが働いているメイド喫茶にヘルプで入り、臨時収入を得たナズナ


『お金って素敵

財力(?)にモノを言わせて、添い寝屋の装飾品大量購入。

ゴージャスにはなりましたが、いかがわしさもアップ。だだっ広いフローリングの部屋に布団だけが敷いてあるってのが良かったんだけどなあ。


何はともあれ客引き。眷属未満の夜守がパシリ。疲れてそーな奴見つけて確保の重要任務。

そんなおあつらえ向きの疲労人なんて…いた。とびっきり疲れていそうなお姉さんが。

鶯 餡子(うぐいす あんこ。北白川たまこの妹ではない)。職業・探偵


お茶する所までは行きましたが客引きは失敗。手ぶら帰宅の夜守にナズナ激オコ。ドラゴンスクリューを掛けられたような錐揉みジャンプでオン・ザ・ベッド(無駄に素晴らしい動き)。


『こんなもん、酒飲まなきゃやってられまへんわー』

『そう言うと思ってだね、買ってきたんだなぁこれが』

『やった~、コウくん大ちゅき~』

チョロインです、ナズナちゃん。いや、夜守どうやって買ったんだ、そのビール。自販機で買ったのならレジ袋に入っているのはおかしくないか。

Bパートは真昼のお誘いでアキラと3人で夜の学校に侵入。

まずは校門の門扉乗り越え…って夜守お前身体能力向上していないか。ひょっとして…

良い眺めです。アキラ柵越え。


真昼の「企画」は学校の七不思議チェック。トイレの花子さんから階段、音楽室、体育館、プールと7つ以上廻って終了。


最後に地元オリジナル怪談。10年前に失踪した教師が夜の教室にいる事がある。

イマイチ盛り上がらない夜守とアキラを引っ張って教室のドアを勢いよく開けたら…

何か…いた!


しかもこいつは…。

アキラに飛びついてきたおっさんの頭を椅子で殴りつけて引き剥がしましたが…。

間違いない。吸血鬼だこいつは。でも今まで会った吸血鬼(全員さっぱり系美女)とは違う。汚い。何でこんなに苦しそうなんだ。

そこに現れたのは名探偵・鶯 餡子。

彼女は吸血鬼の事を知っている(のみならず夜守の吸血鬼化願望も把握している。何者?)。

このおっさんは10年前に失踪したこの学校の教師。それと知らずに吸血鬼にされてしまい、その事実に苦しみ、10年間食事(吸血)を摂らず、人とも話さず、ひたすら滅する日を待ち望み…。

餡子がシルバーと思しき指輪を握らせ、朝陽を浴びるとおっさんは灰塵となって光の中へ。


死ぬのか、吸血鬼も。10年間、誰の血も吸わないと死ぬのか。弱点を複数個組み合わせると死ぬのか。

邪神ちゃん(の悪魔A)によれば

『一般的にヴァンパイアは日光、炎、十字架、にんにく、銀の弾丸、流水などが苦手とされているぞ。…弱点多くね?』


確かに弱点多いな、吸血鬼。

今回は吸血鬼の知られざる一面を抉ると同時に、絵的には随所にシャフトっぽさ(と言うか新房っぽさ)が出ていた異色回でありました。

※本作の制作会社は「ライデンフィルム」です。念の為。

 

★今回、餡子さんの血を吸ったおっさんがあまりの不味さに悶絶しておりましたが、その理由は多分、餡子さんが処●じゃなかったからだと思います。

因みに餡子さんの中の人(沢城みゆき←三代目峰不二子)は10月から「うる星やつら」サクラさんの中に入ります。

★吸血鬼の弱点も国境を超えると変わるもの。フィリピン吸血鬼のまさかの弱点とは。

 

 

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