深夜。ナズナちゃんの「添い寝屋」を訪ねて来た出版社勤務のOL、白河清澄(しらかわ きよすみ)24歳。
マッサージコース料金の半分(2000円)とチュウを餌に代打を押し付けられた夜守コウ14歳。
客を悶絶させるには程遠いテクニックでしたが、そこは会話力(婉曲的身の上話)でカバー。
働く目的はお金とやりたい事(=夜を楽しむ事)のため。
『あたしも君くらいの年の時、同じことを思ったよ。もう10年も前になっちゃうな。初めて夜に外出して、コンビニで肉まんとお茶買って。自分だけの場所みたいな感覚。ずっと忘れてたな』
24歳白河さんと14歳白河さん。
仕事は楽しいけど一人じゃできない。上司とか、同僚とか。楽しそうにしなきゃいけないとか、面白くなくても笑わなきゃいけないとか…。
突然襲ってきた感情の波。
『こんなの、もう嫌だ!会社も飲み会も行きたくないよー!』
携帯着信。
『…上司だ。会社に戻らなきゃ』
この時間に!? いいのか…行かせて。いいわけない。絶対に会社には戻らせない。
ナズナちゃんに(会社に行けないようにして、と)頼んだら、窓から白河さんをポ~ン。
『ぶん投げたった』
『方法が雑!』
夜守がナズナと出会った日同様、自由落下の白河さんを空中キャッチして地面へ。
『泣いてたでしょ。泣くほど嫌な事はやらない方がいいよ』
君はまだ子供だから。会社は学校とは違う。上司に呼ばれたら行かなきゃならない。まともな大人は泣くほど嫌な事でも我慢しなきゃ…。
『俺はまだ子供で、会社の事も社会の事も分からない。甘い考えで生きているんだと思う。まともじゃないと思う。でも!こんな時間に呼び出す上司はもっとまともじゃない。2時ですよ、2時。同じまともじゃないなら、楽しい方がいいよ!』
そして吸血鬼はまともじゃなくていい。人間じゃないから。
『もし俺が吸血鬼になれたら、俺があなたを吸血鬼にしてあげる。いざとなったら、人間をやめられる、そう思ったら、もっと楽じゃないかな』
今夜の夜守はオットコ前です。
それにつけても日笠陽子(白河さんの中の人)の安定感よ。
Bパートは、ナイトプールから学校プールとプールのはしご。
ここで多分初めてナズナちゃんの胸が揺れるカットが。
たゆんたゆんでもちっぱいでもない「ほどほど」の胸揺れ(何か凄くリアル)。
深夜の学校プールは(直上から急降下なので「こっそり進入」の醍醐味はありませんが)よふかしの王道です。
来週はアキラの出番があるといいな。
「よふかしのうた/第6夜・楽しい方がいいよ」(2022年8月11日深夜フジテレビ放送/高藤聡演出)
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★本日8月14日は作曲家、ジェームズ・ホーナー(1953~2015)の誕生日。
大作・話題作を多く手掛けるアカデミー賞作曲家ですが、出自はロジャー・コーマン組。
「宇宙の7人」に始まり「マグニフィセント・セブン」で終わった数奇な人(2015年に自身が操縦する飛行機の墜落事故で死亡)。
本日は始まりと終わりに奏でた2作品を。
これだけだとちょっと寂しいので、その他に手掛けた作品も少々。
読み返したらあまり(一部全然)褒めてない!でもそれはホーナーさんのせいじゃないので許してください。