『ナズナちゃんが教えてくれたんだ。夜はこんなにも楽しい』
『ホントは夜の遊び方なんて知らないんだ。散歩したり酒飲んだりゲームしたり。それくらいしか知らないのに…コウ君相手にカッコつけちゃった…』
夜は楽しい…だけじゃなかった。夜は怖くて不安で…でも、やっぱり…。
「よふかしのうた/第12-13話」(2022年9月22日・29日深夜フジテレビ放送/板村智幸監督)
夜守コウの前に現れた謎の探偵・鶯餡子は、ヴァンパイア・ハンターでした。
夜守の吸血鬼化願望も、つるんでいるナズナの事も、そして「吸血鬼の殺し方」も知っていた(そして実際に殺した。夜守の目の前で)。
吸血鬼になることに迷いが生じる夜守。そんな夜守にナズナは「日常の非日常化」はいつまでも続かない事を告げる。魅力的だった非日常もやがて日常に取って代わられる。
『コウ君は今最初に出た夜と同等もしくはそれ以上の刺激を感じているか?今の楽しさは既に日常化しているんじゃないか?』
揺らぐ夜守に餡子が駄目押し。
『人として生きるか、吸血鬼になって私に殺されるか今決めるんだ』
そして
『安心したまえ。吸血鬼はみんな私が殺すから』
吸血鬼は人間にとって悪だから殲滅する。その考えは肯定できない。
折れない夜守に対して餡子は最も簡単で最も効率的な対抗策…「通報」を選択。
夜間徘徊している中学生は当然、補導の対象。
行き場をなくした夜守を救ったのはナズナの吸血鬼仲間、蘿蔔(すずしろ)ハツカ。
ボクっ娘だと思っていたハツカは「男の娘」でした。
同じ頃、ナズナは夜守の吸血鬼化とりやめを伝えに、そして夜守の身の安全を図りに仲間の元へ(ヤクザが足を洗うけじめをつけに行く、みたいな感じ)。
一触即発の状況を知ったハツカは夜守に「自分の眷属になれ(手っ取り早く吸血鬼になる事がナズナを救う最短距離だから)」と迫りますが…。
リーダー格の平田ニコとナズナの間に結ばれた「手打ち」の条件とは…。
夜守が駆け付けた時には既にナズナの姿はなく…。
『ナズナは今、君に会いたくないってさ』
『うるさいな!俺が会いたいんだよ!』
今日の夜守は男らしいなあ。陸橋からジャンプと言う最早人間技とは思えない身体能力で警察の職質をかわし、夜の街を彷徨う夜守。そう、夜はこんなにも楽しい。
再開の場所は出会いの場所。
『またお酒買ってる。いいなぁ』
改めて告げる。出会えてからこれまで楽しかったと。ナズナも応える。あたしも楽しかったと。新しい事ばかりで新鮮だったと。
『じゃあ大丈夫だ! 俺も、俺も楽しかった!初めての事ばっかりだった。ナズナちゃんもそうだったんなら、二人でずっと新しい事探せばいいんだよ!俺もナズナちゃんも独りじゃ駄目なんだ。ナズナちゃん、俺はナズナちゃんを好きになる…だから、退屈なんてさせない。俺といよう!』
それならあたしも…コウくんが惚れるような吸血鬼になるから…。
『…仲良くヤロうよ』
私にとっては今期イチオシの作品でした。是非、2期を。
★本日10月1日は葉問(イップ・マン。1893~1972)の誕生日。
詠春拳葉問派宗師。13歳で入門したブルース・リーを5年間導いた方。
史実はさておき、ここはやはりドニー・イエン先生版を。
★もうおひと方、本日は浜田光夫(1943~)の誕生日(おめでとうございます!)
浜田光夫と言えばこれしかありません。
福岡都市圏に水道用水を供給する福岡地区水道企業団(福岡市南区)が、節水や水源保全を呼びかけるポスターなどに「アイアンキング」を起用しているそうです。素晴らしい!